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パリ通信
パリ在住で、プランタン銀座の海外関連業務をサポートする日本女性、小川明子さんによるエッセイです。フランス人の夫と3人の子供の5人暮らし。在仏15年を超える生活者としての視点で発掘した、パリ、そしてフランスのとっておきのトピックスをお届けします。
Vol.56 レストラン「アファリア」
「カロリー控えめコース」の品々。
ビストロといえば、日本で言う居酒屋さんや定食屋さんのフランス版という感じのもの。どちらかといえば庶民的なイメージだったのですが、近頃は「おしゃれで、なおかつ比較的安価、そしておいしい料理が食べられる」というお店があちらこちらにオープンして、ちょっとしたブームになっています。店によっては「ここはレストラン?それともビストロ?」と、以前の「ビストロ」のイメージとは程遠いお店も多いのですが・・・。
きちんとした定義ではありませんが、一般的にビストロにはお酒を飲むコーナーが店内にあり、食事をしなくてもちょっとビールを一杯飲みたいという時に入ることもできますが、レストランは食事目的が普通です。
去年の秋にオープンしたばかりなのにパリジャンたちに大人気という「アファリア」というお店は、15区の閑静な住宅区の大通りから一本中に入った通りにあり、外から見るとごく普通のレストランに見えます。でも一歩店内に入ると、人気だというのが少しずつ納得できました。
まずドアを開けると店員さんの明るい笑顔に迎えられます。そしてメニューがまた面白い!「南仏風コース」、「エキゾチック・コース」、「カロリー控えめコース」、「ちょっと贅沢コース」の4コースがあり、コースメニューをそのまま注文しても良いし、「ちょっと贅沢コース」以外の3コースの中から前菜、メイン、デザートを好きなように組み合わせても良いのです。さすがビストロ!と思わせてくれるのは、ワインリストが壁にかけられた大きな鏡にサインペンで、気取らずに書かれていること。でも、リストにあるワインは決して安物ワインではないんですよ。
ヴェリーヌのデザート。
さて、私は迷うことなく「カロリー控えめコース」を注文しました。どの料理も定番メニューにモダンタッチが加えられていて、とても美味しい!デザートには、今フランスでブームのヴェリーヌ(注)をいただきました。甘さも控えめで日本人の口にも合うので、機会があればぜひご賞味くださいね。
店名「アファリア」はフランス語ではないようだったので、「いったい何ていう意味なのかしら」と思い、店員さんに尋ねてみました。大西洋岸側のスペイン国境に近い地域のバスク地方の方言で「ご飯ですよ」の意味なんだとか。なるほど、テーブルクロスもコットン生地にシンプルな縞模様で、バスク地方に特有なものです。
夜はランチメニューと同じものが単品の値段になるので、時間に都合がつくならランチを食べに行く方が断然お得です。私もランチの時間に行ったので、すごく得した気分になり大満足でお店を後にしたのでした。
2008年3月










透明なグラスにテリーヌを入れたもので、見た目もきれいなのでパーティーにもよく使われます。
主にデザートやオードブルとして使われます。