2009年5月アーカイブ

2009.05.28

1995ブルゴーニュ赤の飲み比べ

1995年のブルゴーニュ赤を中心にいただくという、知人が主催するワイン会に参加しました。

場所は、銀座1丁目のフレンチ「ル・シャボテ」です。

 

泡を含めると、9本のラインナップ!

 

 

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 1.NV アンリ・ビリオ グランクリュ・アンボネィ キュヴェ・トラディション
 2.1995 サントネー クロ・ド・マルト(ルイ・ジャド)
 3.1995 ポマール キュヴェ・ダム・ド・ラ・シャリテ (オスピス・ド・ボーヌ)
 4.1995 ヴォルネイ クロ・デ・デュック (マルキ・ダンジェルヴィーユ)
 5.1995 ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエクリュ レ・サン・ジョルジュ 

   (ドミニク・ローラン)
 6.1995 シャルム・シャンベルタン (J.C.ファゴ)
 7.1995 グラン・エシェゾー (グロ・フレールエスール)
 8.1995 シャンボール・ミュジニー プルミエクリュ

   (コント・ジョルジュ・ド・ボギュエ)
 9.1995 ミュジニー (ジョセフ・ドルーアン)

 

どれもある意味では、ブルゴーニュの王道をいくワイン。
こうやって何種類も飲み比べると、ピノノワールの限りない可能性を再認識!です。

 

私が特に気に入ったのは、2と7。

 

2のサントネーは、ブルゴーニュ有数のネゴシアン、ルイ・ジャドの7ヘクタールのモノポール(独占畑)「クロ・ド・マルト」で造られます。
繊細な赤いベリーの果実味、タンニンは中程度でとっても上品。王道ブルゴーニュの最初を飾るにふさわしいワインでした。主催者によると、価格も5千円台。見つけたら、迷わず買いたいです。
 
7のグラン・エシェゾー、グラスの中で香りが華やかに広がり、カシスやラズベリーの凝縮された豊かな味わい、森の土のニュアンスも感じさせます。
ジャン・グロの次男、ベルナール・グロが造るこのワイン、兄ミッシェル・グロのエレガントさ重視に比べると、発酵温度をあまり上げずに、より力強く仕上げているといわれています。
私はどちらも好きですが・・・。
 

 

さて、合わせた料理は・・・

 

①北海道ホタテのエスカベッシュ

②サクラマスの自家製スモークとフォアグラのジュレ

③和歌山産オコゼのポテト巻き、メヒカリ添え

④シャラン産カモの胸肉ロースト。


量もたっぷり。

ごちそうさまでした!!    
 

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2009.05.25

日本のワイン再発見

このところ、日本のワインがとてもおいしくなったという話を聞きます。
そこで、私が主催するワイン講座でも試してみました。白3種類、赤1種類です。

 1.シャトーマルス 甲州穂坂収穫2007
    品種 甲州
   本坊酒造・山梨マルスワイナリー(山梨県笛吹市)
 2.シャトーマルス 甲州白根シュール・リー2007   
   品種 甲州
   本坊酒造・山梨マルスワイナリー
 3.ミュゼ・ドゥ・ヴァン 桔梗ヶ原マスカットベリーA2006    
   品種 マスカットベリーA
   アルプス (長野県塩尻市)
 4.グレイスケルナー2008 レイトハーヴェスト
   品種 ケルナー
   中央葡萄酒 (山梨県甲州市)

 

これが、どれもなかなか好評でした。

中でも、女性の生徒さんたちに評判がよかったのが、4番目のグレイスケルナーの甘口タイプ、レイトハーベストでした。


 

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レイトハーベストとは、遅摘みのことで、ドイツのアウスレーゼのように過熟したブドウを使った甘口です。
ケルナーは、ドイツで人気の品種で、赤のトロリンガーにリースリングを掛け合わせたもの。栽培地は北海道余市町。暖流の影響、日照時間の多さなど、北海道内でも恵まれた条件を備えた地域です。

まずグラスに注いでまもなく、ふんわりと広がりのある熟れた果実の香りに圧倒されます。味わいは、芳醇な果実味とともにミネラルが凝縮されていて、十分な甘みの中に引き締まった酸味も感じられます。ほんのり上品な貴腐香も・・。
「チーズケーキなどのデザートと合わせてもおいしくいただけそう」と、女性陣の感想は一致しました。

 

 

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1番目と2番目は、日本を代表する固有品種の甲州種です。栽培の歴史は古く、修行僧行基の時代、今から1300年ほどさかのぼる説もあります。1番目の栽培地は山梨県韮崎市の穂坂地区。フランス産のオーク樽で熟成されており、ふくらみのある味わい。


2番目の栽培地は、同じ山梨県でも甲府盆地の西の白根地区。「シュール・リー」とは、フランスのロワール地方のミュスカデで用いられる製造法で、発酵が終わった後、酵母菌などから成る澱(おり)をすぐには取り除かないで、しばらくの間タンクの中でワインと接触させる方法。清涼感のある酸味に独特のコクが加わります。微発泡がみられました。


3番目の赤は、先日長野に旅行した時に購入しました。マスカット・ベリーAは、明治時代に開発された日本固有の交配種。ジャムのようなやさしい甘みに滑らかなタンニンが合わさり、なかなか複雑な味わいです。和食とも相性のよさそうな赤ワインでした。

 

4種類とも千円台という買いやすさ。白ワインに関しては、プランタン銀座のワイン売場でも取り扱っています。

 

 

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2009.05.21

イスラエルワインに注目!

プランタン銀座のワイン売場では、ニューワールドワインのフェアを開催中

プランタン銀座のワイン売場にも、最近評判のイスラエルワインが登場しました!


現在展開中の「ニューワールドワインフェア」で、ゴランハイツ・ワイナリーから「ヤルデン」シリーズの5タイプです。エチケットは、魔法のランプの図柄で、エキゾチックな中東の風景が頭に浮かびました。


イスラエルのワインといっても、あまりピンとこない? ですよね。


女性にとっては、死海の塩を使った化粧品やガミラおばさんの手作り石鹸など、ユニークな美容商品のイメージの方が先行しているかもしれません。


ところが、一口飲んで驚いたのですが、なかなか存在感のあるワインなのです。

 

まずご紹介するのは、

「ヤルデン・マウントヘルモン・レッド2007」。1890円。

 

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品種は、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、カベルネフランをブレンドするボルドースタイル。どっしり重みがあり、熟したプラムの凝縮した果実味を感じました。

 

コストパフォーマンス抜群!! です。

 

イスラエルは、キリストの聖地。古代イスラエルでは、4000年以上前からワイン醸造が始まり、旧約聖書にもその記述があります。

ゴランハイツ・ワイナリーは、イスラエルのゴラン高原にある小さな街カツリンに、1983年誕生しました。
ゴラン高原は、比較的涼しく、火山灰土壌で水はけに優れており、醸造用のブドウの生育に適した気候風土といえます。

 

それに加えて、カリフォルニアから最適の設備を導入、また、「オーパスワン」などで活躍している醸造家を招聘して研究を重ねています。

 

ブドウ畑の小さな区画ごとにサーモスタット等を設置し、ブドウの出来具合など綿密な記録を収集するほか、コンピューター制御で温度管理されたステンレスタンク等を使うなど、徹底した管理システムが構築されているのが特徴のようです。

 

 

プランタン銀座で展開中の「ヤルデン」シリーズは、ほかに、

白ワインは、

 

「ヤルデン・マウントヘルモン・ホワイト2007」 1785円。

ソーヴィニヨンブラン、エメラルドリースリング、フレンチコロンバールを使用。フレッシュな味わい。

 

「ヤルデン・シャルドネ2006」 2310円。

熟した洋ナシやパイナップル、新だるからくるバニラ香もほんのり。

 

「ヤルデン・ミュスカ2007」 1995円。

マスカット100%の甘口デザートワイン。焼いたチーズケーキなどと合わせたいです。

 

そして、私のおすすめは、赤ワインですが、

 「ヤルデン・カベルネソーヴィニヨン2005」 3675円。

 

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熟したブラックベリーとチョコレートの濃厚さ、さらにフレンチオークの豊かなたる香が味わいに複雑なニュアンスを与えています。

 

イスラエル航空のファーストクラスでも愛飲されているとか。最近のトピックスとしては、イタリアのヴェローナで開かれた国際ワインコンクール「ヴィニタリー2009」で、金賞に輝いたお値打ちワインでもあります。

 

 

10年以上の長期保存も可能でしょうが、いま飲んでも、大満足! でした。   

 

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2009.05.18

バスク豚の夕べ その2

バスク豚のロティ

東京・南青山の「ランベリー」での、「まぼろしのバスク豚ディナー」の続編です。

 

前菜が終わり、魚、肉と続きます。

 

3皿目は、バスク地方で有名な鱒料理。静岡県産の富士の名水で育てられた富士見鱒を炭火でさっとあぶったものです。50度のオリーブ油でコンフィにしたそうで、皮がパリッとおいしく仕上がっていました。

 

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子タマネギに赤ピーマン、トマトのローストには、スペインを意識して香ばしいアーモンドがのっています。燻製バターが旨みを上手に引き出しておりました。添えられたプラムは赤ワインとアーモンドオイルでコンフィチュール風に。そういえば、バスク地方の特産に、クロサクランボのジャムがあると聞いたことがあります。

 

白ワインでなく、ローヌの赤ワインを合わせていました。

1999 コート・デュ・ローヌ クロ・ドゥ・レルミタージュ です。

あのゴクミとアレジ夫妻所有のワイナリーが造るワイン。手書きスケッチ風のエチケットが、セレブ風。しっかりした凝縮感のあと、ふくよかな甘みが広がります。

 

さあ、いよいよ、主菜の肉の登場です!

 

2か月の乳のみ子豚と1歳豚の2つの味わいを楽しむ料理です。

乳のみ豚は、肉にストレスを与えないようにしてやさしくほぐすそうです。皮がカリッとして、歯ごたえも楽しめます。ロックフォールチーズの風味。
添えられたレバーや心臓などの内臓ミンチを詰めたマッシュルームや、フォアグラと香草などのキャベツ包みは、赤ワインビネガーをきかせています。ばら肉は、ハチミツとバスク地方の辛さ控えめなトウガラシをつけて焼いてありました。

   

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ワインは、ブルゴーニュの赤です。

1995 ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ボーモン (ドメーヌ・ペルナン・ロサン)

今回注目のワインです。

 

ドメーヌ・ペルナン・ロサンは、フランス国内に熱烈なファンを持っていたヴォーヌ・ロマネの造り手でした。1980年代は、ブルゴーニュのブドウ栽培・醸造コンサルタントとして忘れられないスーパースター、ギイ・アカの影響下にあり、ブドウの収穫量を抑え、アルコール発酵前に低温で色素の抽出を行う方法を採用。濃い色調でブドウ由来の果実香の「アカ・スタイル」を確立していました。

 

ところが、最近、アンリ・ペル・ミノに売却され、2000年からはスタイルが変化。それ以前のヴィンテージは幻といわれ、めぐり合いを熱望するファンは後を絶ちません。

 

というわけで、今回は1995年ヴィンテージを飲めて、ラッキー!

アジア風スパイスが感じられ、タンニンも多め。「アカ・スタイル」が健在でした。

 

続けて、チーズも山の味。「オッソー・イラティ・ブルビ・ピレネー」。舌をかみそうな名前ですが、羊乳特有の旨みの強いチーズです。

初夏から秋までピレネーの山岳地帯に追い上げられた羊は、高山植物などを食べて香りの高いミルクを出すといわれています。「オッソーの谷」と「イラティの森」に由来する名前。

2皿目の料理と合わせた辛口ジュランソンとの相性がよいようです。

 

最後のデザートは、これもバスクで有名なチョコレートと焼き菓子の組み合わせ・・・

 

チョコレートの強い風味に負けないタンニンと甘さを備える酒精強化(フォーティファイド)ワインが合います。

 

とくれば、お酒はバニュルス。

NM バニュルス キュヴェ・デュ・ドクター・アンドレ・パルセ  (ドメーヌ・デュ・マス・ブラン)

バニュルスは、VDN(天然甘口ワイン)の仲間。13世紀以来の伝統があります。グルナッシュが主体。糖度の上がったブドウを遅摘みし、アルコール発酵中にブランデーなどを添加して造ります。ドライで十二分な日照量を享受できる土地ならではのワインです。 


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このワイン、バレンタインデーの季節になると、チョコレートの隣りにさりげなく置いてあるお店もあるので、おなじみの方もいらっしゃるでしょう。

 

このドメーヌは、バニュルスだけで10種類も造っている第一人者。甘さの度合いと熟成の仕方で、こんなに種類が増えるんです。口当たりよく、食事を締めくくるのにふさわしいワインで、どこか懐かしい風味が気分をリラックスさせてくれます。

 

とっても気さくなオテイザさんは、日本に来て発見がたくさんあったと言います。今度はその発見を生かして、日仏融合の料理を披露していただきたいなと、次回の来日が楽しみになりました。

 

さて、今回の発見は、鱒のコンフィにローヌの赤の相性がとてもよかったこと!

 

ところで、プランタン銀座のワイン売場でお客様にもスタッフにも、大人気なローヌの赤ワインがあるんですよ。

 

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コート・デュ・ローヌ カルト・ブランシュ 1996  (ドメーヌ・マズール) 

今なら、セール価格で、税込2,520円です。

 

この造り手は、16世紀から続く老舗ドメーヌ。樹齢百年以上の木を含む、150haもの自社畑を所有しています。品種はグルナッシュとシラー。果実味たっぷり、まろやかな熟成香とスパイシーな風味、柔らかなタンニンの渋みが溶け込んでいて、ローヌの赤のおいしさが表現されています。

 

私のかなりのおすすめです。

 

 

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2009.05.14

バスク豚の夕べ その1

笑顔が素敵なオテイザさん

東京・南青山の「ランベリー」は、岸本直人シェフのなんとも繊細な料理にいつも感動させられる素敵なフレンチレストランです。

銀座の「オストラル」で腕を振るわれていたころから、私は大のファンでした。

 

そして、ソムリエで支配人の長田照彦さんの歯切れのよい解説には教えられることばかり。

 

岸本シェフも長田ソムリエも、プランタン銀座の「エコールプランタン」で、おしゃれな講義をしていただいたことがあります。


今回は、4月末に「ランベリー」で開かれた「まぼろしのバクス豚ディナー」についてご紹介したいと思います。


スペインとの国境にあるフランス・バスク地方は、食の宝庫。生ハムやチョコレートの産地として有名です。

ここの出身のシェフはいま、パリのビストロでも非常に注目されています。


バスク豚が「まぼろし」と呼ばれるのは、1981年、22頭にまで減り、絶滅の危機に瀕したという事情があったからです。

この豚を妻とともに蘇らせたのが、初来日した生産者のピエール・オテイザ氏で、2006年にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章を授与されました。

今回のディナーは、「ランベリー」のスーシェフがフランス修行時代に同氏から地産食材の教えを受けたというご縁で実現したそうです。

 

バスク豚は、現在では年間生産量が3千頭まで回復したとのことですが、依然として非常に希少な豚であることには変わりがありません。

2か月間は親豚のミルクで育ち、成長した後は12-14か月になるまで野山を元気に駆け回り、クリやドングリ、ブナの実など、季節の恵みに囲まれて暮らすそうです。よくイベリコ豚と比較されますが、旨みがより凝縮されていて力強い味わいといわれてるようです。


当日供されたワインは5種類でした。

 

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 1.NM アンリ・ジロー ブリュット・エスプリ
 2.2006 ジュランソン・セック キュヴェ・マリー (ドメーヌ・クロ・ウロラ)
 3.1999 コート・デュ・ローヌ クロ・ドゥ・レルミタージュ
 4.1995 ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ボーモン

   (ドメーヌ・ペルナン・ロサン)
 5.NM バニュルス キュヴェ・デュ・ドクター・アンドレ・パルセ

   (ドメーヌ・デュ・マス・ブラン)


まず、サラミや生ハムなどを盛り合わせた1皿目。「バスクからの想い」というタイトルがついていました。

オテイザさんが自ら切り分けてくれた中には、生後1か月の赤ちゃん豚から作られたという貴重なものも。日本にもファンが多いアンリ・ジローのシャンパーニュと合わせます。

 

シャンパーニュ地方アイ村にあるメゾンの歴史は、ルイ13世統治下の17世紀初めにさかのぼります。ただし生産量が少なく、モナコ王室や英国王室や特別な顧客などへの販売が中心で、一般市場に登場したのは近年のこと。

 

そして、世間的には無名であったこのシャンパーニュを一躍有名にしたのは、あのワイン評論家のロバート・パーカー氏。「ハチミツ味のあるブルゴーニュの白に近い」「ノン・ヴィンテージのシャンパーニュは最高峰の一つ」「プレステージクラスはクリュッグのような後味」などと、絶賛したのでした。

よく熟れたモモのような香りとともに、ナッツやバニラのニュアンスが感じられます。クリーミーでふくよかな甘みとコクが、サラミの油分をやさしく包んでくれました。

 

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2皿目は、ランドの砂地で育ったホワイトアスパラガスの冷製です。立派なホワイトアスパラに、驚きました。

ワインは、ジュランソンの辛口白。


ボルドー地方の東からピレネー山脈にかけて広がる地域は、「南西地方」とくくられます。スペイン国境に近いピレネー地区で作られるジュランソンは、過熟のブドウから造られる甘口の白ワインとして有名ですが、今回は辛口です。

 

ブドウ品種はグロ・マンサンが主体。辛口とはいえ、ハチミツや白い花のような、ほんのり甘みが感じられます。ドメーヌ・クロ・ウロラは、1983年、ワイン醸造学者のシャルル・ウール氏が娘と2人で設立しました。現在は14haの畑を所有。キュヴェの名前「マリー」は、娘さんの名前だそうです。

 

 

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ホワイトアスパラのソースは、シェリービネガーとマヨネーズを合わせていました。そう、アスパラガスといえば、グリーンでもホワイトでも、やっぱりマヨネーズで決まりですね! 

ダイコンの花の黄色、エンドウマメの花の藍色、オリーブペーストの土色など、花が咲きこぼれるアスパラガス畑をイメージしているそうです。さりげなく添えられた、砂糖まぶしのピスタッチオがワインとよく合います。

 

 

次回は3皿目以降についてご紹介します。

 

 

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2009.05.11

ジャン・ヴェッセルのメーカーズディナーその2

デルフィーヌさんは、日本とのビジネスから新しいロゼシャンパーニュを考案したそう

前回に続いて、ジャン・ヴェッセルのメーカーズディナーのお話です。

 

ディナーで供された4番目は、「ブリュット ウィユ・ド・ペルドリ」。

彼らの真骨頂ともいえるシャンパーニュです。

 

私は半年ほどこの泡に魅せられて、とうとう箱買いしてしまったほどの熱烈ファンです。


「ウィユ・ド・ペルドリ」とは、ヤマウズラの目の意味。ほんのりとピンクがかったロゼ色です。ヤマウズラは、こんなに美しい色の目をしているんですね。

黒ブドウのピノノワールを100%使ったブラン・ド・ノワールで、白ワインと赤ワインをブレンドして作るロゼ・シャンパーニュとは異なります。


現オーナーのデルフィーヌさんによれば、ピノノワールの果実の色と味わいを生かしたシンプルな作り方は、100年以上前から同家に伝えられていたものとか。先代の父親が復活を試みたものの、一時は市場の支持が得られず途絶えた時期もあったらしいのです。


あえてフランスを飛び出し海外で修行を積んだデルフィーヌさんは、この伝統の手法と味を見直し、改めてブランドの再生を果たしたというわけです。


 

09050801.jpg繊細な口当たりで、ローストしたリンゴ、カシス、サクランボなどの熟成した果実の香りと味わいが楽しめました。酸味はまろやかで、蜜の濃厚さも感じられ、広がりのあるシャンパーニュ。


仔牛フィレ肉のローストを合わせましたが、中華でも和食でも、どんな料理にも合いそうです。デルフィーヌさんからは、「食事のコースで、ブルゴーニュのワインからボルドーに移るとき、その間に挟んで気分を切り替えるのにもいいですよ」と、アドバイスをいただきました。


 

さて、最後の5番目のワイン「ドゥミ・セック ロゼ フリアンディーズ」は、ヴェッセルが新たに取り組んだ甘口ロゼです。デザートの赤い果実のサヴァランといただきました。

 

ロゼ作りは、デルフィーヌさんが学生時代にさかのぼります。

 

大学卒業間近のデルフィーヌさんが休みで実家のメゾンを訪れた時、先代のもとに日本のインポーターが来ていて、英仏語通訳をかってでました。

 

そこから日本とのビジネスが始まったそうで、日本人がロゼ・シャンパーニュを好むとの情報から、いろいろ研究し、4年前に甘口ロゼを完成させました。


 

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ピノノワールを用いて赤ワインと同様の工程で作られるので、赤みが強く、味わいには渋みやスパイシーさも感じられます。

ラズベリーのようなやさしい甘さが特徴で、ホイップクリームのデザートとよく合いますし、フォア・グラなどとも相性よさそうですね。

 

ちなみに、プランタン銀座で現在取り扱いがあるのは、「エクストラ・ブリュット」「ブリュット・ロゼ」「ウィユ・ド・ペルドリ」の3種類。
お値段は、4千円台で、コストパフォーマンス抜群です。店頭では、時々スペシャルセールで、3千円台で買えることもあるんですよ!
まずは、オンラインショッピングで、試してみるのもおすすめです。

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2009.05.06

ジャン・ヴェッセルのメーカーズディナーその1

5種類のシャンパーニュをいただきました

ゴールデンウィーク、皆さまはいかが過ごされましたでしょうか。
おいしいワイン、召し上がりましたか?

 

フランスで最北のワイン生産地といえば、シャンパーニュ地方。エレガントで華やかなシャンパーニュは、私の大好きなお酒の一つです。


前回の初ブログでご紹介したジャン・ヴェッセルは、この地方のブジィ村で、3世紀に渡るブドウ生産を続ける小規模家族経営の老舗生産者。

現在はデルフィーヌ&ダヴィッドご夫妻が跡を継いでいます。
ピノノワールが主体の自社畑のグランクリュを中心に、少量生産により、昔ながらのなるべく自然な形を保ちつつこだわりのシャンパーニュを作っているそうです。

 

日本で、いやフランスでも、どこでも手に入るシャンパーニュではありませんが、個性的な味わいで、プランタン銀座ではファンが多いんです。有名レストランのソムリエさんにも人気があるようです。
 
今回のメーカーズディナーは、東京・銀座の"V"de Bistro Vionys にて、3月26日に行われました。オーナーの阿部誠さんは、私が読売新聞のWEBコンテンツ「GINZA通信」でご紹介したこともある業界では著名なソムリエさんです。

 

当日サービスされたのは、5種類のシャンパーニュ。
 1.NM エクストラ・ブリュット(マグナム)
 2.1999 ブリュット プレスティージュ
 3.1997 ブリュット グランクリュ キュヴェ ル・プティ・クロ
 4.NM ブリュット ウィユ・ド・ペルドリ(マグナム)
 5.NM ドゥミ・セック ロゼ フリアンディーズ

 

では、料理とのマリアージュとともに、ご紹介しましょう。コメントのヒントは、阿部ソムリエのアドバイスを参考にしています。

 

最初の「エクストラ・ブリュット」は、アペリティフとして、宮崎県産の果皮が厚くとろりと甘いフルーツトマトといただきました。


ピノノワール80%、シャルドネ20%。泡は繊細で、フレッシュな印象です。香りはやさしく、洋ナシの果実味、軽く焼いたトーストの香りがあり、ふくよかな熟成感が感じられます。味わいはかなりドライ。最後はミネラルの引き締まった印象で、アペリティフには最適ではないでしょうか。そう、サラダやお寿司なんかにも合いそうです。

 

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ちなみに、NMとは、ノン・ミレジム。複数年のワインをブレンドして作られた「収穫年表示なし」の一般的なシャンパーニュです。NV(ノン・ヴィンテージ)という言い方もあります。

また、マグナムサイズ(1500ml=通常の750mlのワインボトル2本分)は、ゆっくりと発酵を促すので、フレッシュさが保て、シャンパーニュ保存には一番よい形だそうです。シャンパーニュでは、大型瓶の呼び方がいろいろあって、4本分の大きさのものを「ジェロボアム」、6本分を「レオボアム」、20本分を「ナビュコドノゾール」などといいます。

 

2番目の「ブリュット プレスティージュ」は、1999年という良年の収穫年のブドウのみで作られています。ピノノワール70%、シャルドネ30%。ブジィ村で収穫されたブドウだけを使用。デルフィーヌさんいわく、同村のピノノワールは森の香りがするそうです。

 

瓶詰めされたのは10年も前なのに、泡もきめ細かくしっかりしていて、適度な泡立ちが口の中ではじけて心地よいんです。リンゴのコンポートのような熟れた果物の凝縮感、森の中で感じる下草の深い香りがあって、また、酸味とのバランスもよく、味わいに力強さがありました。

 

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料理は、ニューカレドニア産の天使のエビとコヤリイカのマリネ。甘エビとボタンエビの中間のような甘みを感じさせるエビでした。

このシャンパーニュは、時間とともに、クリーミーなまろやか度が増して時間経過を楽しめます。

 

3番目の「ル・プティ・クロ」は、訪問客用として作られたプライヴェート・キュヴェ。

醸造所のすぐ隣にある小さな畑のピノノワールのみで作られていて、夫妻にとっては「小さな赤ちゃん」のような存在だそう。木樽を使い、また、ピノノワールの特徴を保つためにリキュール添加も行わず、ブドウ本来の甘みにこだわっています。
 

黄金色ともいえる美しい外観。ローストしたリンゴ、ハチミツ、とろりと溶けたキャラメル、ナッツの味わいが、全体的にやさしく溶け込んでいます。

阿部ソムリエは、チーズ、漬物といった表現も使われていました。果実からくる力強く複雑な味わいだけでなく、酸味のシャープさも合わせ持っていて、風格を感じさせる1品でした。

 

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合わせたのは、ホワイトアスパラガスのグリルと鶏肉の温製サラダ。マルタ島のオレンジを使ったソースとのなかなかよかったです。張り込んでちょっと高級なシャンパーニュを買った時には、頑張ってオレンジソースのサラダを作ってみようと思いました。

次回は、私の大のおすすめ、「ブリュット ウィユ・ド・ペルドリ」など、4番目と5番目のシャンパーニュについてご紹介することにします。
 

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2009.05.01

ワインとのお付き合いはかれこれ20年・・・

ジャン・ヴェッセルの生産者ご夫妻と一緒に

はじめまして、永峰です。

 

いつもプランタン銀座の店舗およびプランタン銀座のホームページをご利用いただきまして、ありがとうございます。

 

さて、ワイン好きな私は、ワインに関する様々な話題をもっともっと皆様と共有することで、各人のあるいは世の中の「ワインのある生活」を楽しく演出していきたいとの思いを込めて、ワインブログをスタートすることにしました。

 

本格的にワインを飲み始めたのは、そう、90年代初め、バブルの終わりのころでしたか。自宅近くに「エノテカ」の本店がオープンし、もともとお酒好きな私は、休みの日によく遊びに行っては試飲していたんです。

 

当時私は新聞記者。海外取材も多く、レストランで会食すると、食卓を囲む相手が分厚いワインリストから難なく1本を選び出すのを見て、「なんてカッコいいんだろう!」と、憧れていたんです。

そんな折、「エノテカ」で短期のワインレッスンがあり、少しばかり薀蓄なんぞをお勉強することにしたわけです。

あれから約20年。ワインの世界はどこまでも広く深く、興味は尽きません。

 

まずは何の話題をご紹介しようか、とっても迷ったのですが、いまマイブームのジャン・ヴェッセルのシャンパーニュに決めました。フランス・シャンパーニュのブジィ村で長い歴史をもつ老舗生産者。特に、「ブリュット ウィユ・ド・ペルドリ」という淡いロゼ色のブラン・ド・ノワールが気に入っています(写真右)。

 

09050102.jpgこのシャンパーニュは、プランタン銀座の売場でもかなりの人気者です。いくつかの種類は、オンラインショッピングでも販売しているんですよ。

 

先日その生産者ご夫妻にお会いする機会がありました。5種類のシャンパーニュに合わせて、料理とのマリアージュも楽しみました。詳しくは、次回に続けます。

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女性取締役 永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美(プランタン銀座 取締役) Y新聞で新聞記者を20数年。2005年より現職。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。食に関する資格もいくつか。東京・下町のカルチャーセンターでワイン講座を開講。