2009年8月アーカイブ

2009.08.31

イタリア縦断の旅から~その7 「食の安全」を考えた日

先日小欄でご紹介した映画「未来の食卓」の評判がすこぶるよいと聞きました。


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決して派手ではないドキュメンタリー映画なのですが、命にかかわる内容なだけに、小さな子どものいるお母さん世代をはじめ幅広い年齢層に支持されているようです。

 

このブログを読んだkarmaさんは、新幹線で東京の映画館に駆けつけ、「もっともっと多くの人に観てほしい」と、素敵な感想をコメント欄に寄せてくださいました。
いわく、「今までオーガニックって流行であったり、それにこしたことはないけど位の感覚だったので、オーガニック野菜を暫く買っても虫がいたとかで長続きしてませんでしたが、消費者だけでなく生産者やそこに住む人々にとって必要なんだと再認識できました」・・・。

 

映画の舞台は南フランスでしたが、6月のイタリアの旅では、トリノにある「食の安全・安心」をテーマにした食のテーマパーク「Eataly(イータリー)」を訪ねました。

09090102.jpg日本でも東京・代官山に初上陸して話題になった、あのお店の本家です。

 

7月31日までブログで連載していた「イタリア縦断の旅」の続編として、お読みください。
 
それでは、気を取り直して・・・


「縦断の旅」も終盤、旅の6日目です。
午前中はピエモンテ州アルバに近い、マローロ社のグラッパ工場を訪問(グラッパについては、また改めて紹介します)。
そのあと、州都トリノへ。

トリノは、チョコレートやパンナコッタなどで知られるグルメの街ですが、フィアットの企業城下町として発展したところです。

「世界最大の工場」といわれたリンゴット工場があり、2006年のトリノ・オリンピックを機に、ショッピングモールやコンサートホール、ホテルなどを含むヨーロッパで最大規模の複合施設へと生まれ変わったのでした。


イータリーがあるのは、この複合施設に隣接したところで、ヴェルモットを製造するカルパーノ社の工場跡地。

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ヴェルモットは、カクテルのマティーニのベースとして知られていますよね。

18世紀に、アントニオ・カルパーノ氏が、白ワインをベースにwermut(ヴェルムート=独語でニガヨモギ)など数十種類のハーブやスパイスを配合して造ったお酒。

カルパーノ氏が造ったのは甘口で、フランスでは辛口が造られたので、甘口を「イタリアン」、辛口を「フレンチ」と呼んでいます。


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イータリーの2階には、「カルパーノ」の博物館がありました。


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さて、入口を入りましょう。

 

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イータリーのコンセプトは、高品質な食品をサステイナブル(持続可能)な価格で提供すること。

その内容については、あのスローフード協会が監修しています。


スローフード協会は、ピエモンテ州の小さな村ブラで始まった消費者運動が設立のきっかけです。

 

ファストフードに象徴される食のグローバル化に疑問を投げかけた運動でした。
種の多様性の保護、小規模でも良質な食材の生産者の支援、食育や食選力の育成などを掲げています。

 

1階の物販ゾーンでは、スローフード協会が「プレジディオ」(保護すべきスローフード食材)に指定したものを含め、野菜、果物、お肉にお魚、チーズやオリーブ油、パスタ、ハムやサラミ、チョコレート、ジェラートなどが、マルシェ感覚でずらり。


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気軽にスローフードが食べられるレストランカウンターも充実です。一つ星レストラン「GUIDO」監修のお惣菜もありました。

 

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また、ワイン製造について学べるコーナーや食に関する数千冊の書物を閲覧できる「図書館」も。

 

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有名シェフによる調理講習会を開くなど、まさに消費者参加型の「食育」が実践されています。

 

地下には、世界のワインとビールのコーナー。

 

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量り売りで樽からワインが買えるサービスも。

 

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お腹が空いたので、私たちのグループも、お店の一角でランチタイム。

 

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パンもグリッシーニも

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コーンとポテトなどヘルシーでイタリアンな前菜もチーズも、美味しい!


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09090129.jpg大好きなお肉のタルタルに興奮して、ピンボケ写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 ワインは、「ローサ・ヴィットリア」。サーモンピンクのきれいなロゼでした。

 

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ハムにサラミ。パルマのランチがよみがえり、売場に直行!
 

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半日ではとってもまわり切れない、楽しく、しかもお勉強になる空間でした。
 

さて、これから目指すはミラノです。

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2009.08.29

日本橋・メルヴェイユの夏

8月も終わりですね。


もっと暑くなるかしらん、と思っているうちに、朝晩の空気がやけにひんやりと冷たくなってきて・・・。夏って、こんな風にあっけなく終わってしまうのでしたっけ?
 

さて、明日は、国立競技場で「嵐」の10周年アニヴァーサリーツアー!
私は抽選ではずれたのですが、産休中のお友達が見事に当ててくれました。感謝です。


私にとっては、もちろん「ジュリーが一番!!」なのですが、「嵐」の松潤と「KAT-TUN」の亀ちゃんは、これまた特別な存在なのであります。

この年になっても、ミーハー心は収まりません。いや、若いころより、ちょっとはお金にも時間にも余裕ができてきたせいか、ミーハー的行動はエスカレート、いや、パワーアップしているかもしれません。

きょうの朝の天気予報では、台風の到来で荒れ模様になる・・・と。

いや、明日の夕方はぱあっと晴れた空が広がることを祈るばかりです。

 

ところで、ワインの話・・・。
ちょうど1か月前、「嵐」ファンの友人3人で日本橋の「メルヴェイユ」に集まって、ツアーに向けて盛り上がったことを思い出しました。


「メルヴェイユ」は、東京・麹町の「オーグードゥジュール」オーナー・ギャルソン、岡部一己さんが2004年にオープンしたフランス料理店。
「奇跡」「素晴らしいもの」という意味の店名の通り、初めて伺ったのに随分前から通い続けているような不思議な居心地のよさがありました。
 
この日いただいたのは、まず、

トウモロコシの濃厚なスープとブルーチーズの焼き菓子風、続いて加賀太キュウリをはじめとする夏野菜と海の幸のマリネ

 

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09083003.jpg合わせたシャンパーニュは、
キュヴェ・サンタンヌ・ブリュットNV(シャルトーニュ・タイエ)


NVのスタンダード・キュヴェですが、泡はきめ細かく、熟した白桃のような香りが濃厚、味わいの余韻も豊かなのです。


いやこれは、美味しい!
ピノノワール50%、シャルドネ40%、ピノムニエ10%でした。

 

シャンパーニュ地方の中心地、ランスの北西7キロのサン・ティエリー丘陵にあるメルフィ村の生産者です。


ブドウ栽培を始めたのは15世紀の初めにさかのぼるそうですが、シャンパーニュ製造は1960年代から。
12ヘクタールの自社畑のみの家族経営で、現当主のフィリップ・シャルトーニュ氏は、古樹を保存して収穫時には厳しくブドウを選び、収量を制限しているようです。
ジャック・セロスで修行した息子のアレキサンドルさんが加わり、これからの試みも期待がふくらみます。

 

09083004.jpgお魚は、

ソテーしたイサキにナスのピューレとズッキーニを添えて、軽いトマトソースで仕上げたもの。


 

 

 

09083005.jpg白ワインはグラスで、
2007ヴィオニエ・ドゥ・ラルディッシュ(ドメーヌ・デ・グランジュ・ド・ミラベル)


フランス・ローヌ地方でエルミタージュやシャトー・ヌフ・デュ・パプなどを手がけるM.シャプティエ社が造るヴィオニエ100%のフルーティーな白ワインです。


ローヌのちょっと南寄りのアルデッシュ県の畑です。
野菜の味わいを大切にしたヘルシーなフランス料理には、白い花の香りを思わせる爽やかなヴィオニエ、いいですね。

 

 

 

09083006.jpgお肉は、鴨を選んだので、

 

 

 

 

 

09083007.jpg2005ジュヴレイ・シャンベルタン(ラ・ジブリオット)

 

 

「ラ・ジブリオット」は、ブルゴーニュの人気の造り手、クロード・デュガ氏の息子と娘が立ち上げたネゴシアンブランド。

ブドウは栽培農家から買っているわけですが、父親のデュガ氏がブドウ選びから醸造、熟成まで、しっかり指導しているといいますから、「さ~すが」と思える味わいでした。


果実味も凝縮していて、タンニンも滑らか。結構スパイシーで、好みのジュヴレイ・シャンベルタンです。
若い2人は、父親の教えを受け継ぎつつも、これから果敢に様々な挑戦をしていくのでしょうね。

 

 

デザートは、フロマージュブランにハチミツ風味のグレープフルーツとローズマリーのジュレ添え

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小さなフィナンシェやギモーブなどに合わせて、レモンバームとミントをブレンドしたハーブティーをいただきました。

 

口当たりがよくやさしいイメージのジュレやブラマンジェ・・・。季節感を盛り込みつつ、お料理にもデザートにもたくさん取り入れられているのが印象的でした。


09083010.jpg素敵な料理をつくってくださったシェフの松本一平さんの息子さんの名前が「潤君」だとお伺いし、「嵐」ファンの私たちはまたまた盛り上がり!
お店の前で、シェフを囲んで皆で写真をパチリ。

 

わが友人2人はあまりに美人なので、パパラッチに狙われると困るなと思い、トリミングさせてただきました・・・。

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2009.08.28

ルビー色に輝くロゼで中華を楽しむ

中国料理がやたら食べたくなるときって、ありませんか?


評判のいい東麻布の中華料理店「富麗華」で、週末のランチをいただきました。

名物の北京ダックの入ったコースです。

 

前菜盛り合わせと香港式点心三種盛り合わせ


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前菜のクラゲのコリコリ感が、「さあ、中華を食べるぞ!」という気分を盛り上げてくれます。

 

海鮮のとろみスープ、そして北京ダック

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豚挽肉とカボチャの炒め物、旬の野菜炒めは豆苗とマコモダケ

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干し肉とホウレンソウの炒飯、そしてこれも名物のタピオカとマンゴーのミルク

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ここはワインの持ち込みができるのですけれど、ワインリストにあったロゼワインを注文してみました。

 

2007「ロッシーノ・ロゼ」(ドミニク・ヴェルサーチ)

 

09082709.jpg深いルビー色の鮮やかな外観の印象通り、酸はやわらかく、チェリーの香りが広がります。

辛口ロゼは、オイスターソースやしょうゆベースの中華と相性いいですね。

 

このワイン、オーストラリア産(南オーストラリアのアデレード・プレインズ)なのに、品種はイタリアの「キャンティ」などに使われるサンジョヴェーゼです。

 

???

 

 

 

でも、理由がわかりました。


ドミニク・ヴェルサーチは、イタリアのファッションデザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチ氏のいとこ、カミルネ氏が2000年に創設したオーストラリアのブティックワイナリー。

カミルネ氏は、1950年にイタリアからオーストラリアに移民しています。

いまはその息子のドミニク氏が醸造責任者を務め、ブドウの手摘み、かなり厳格な有機栽培の導入、そしてイタリアの伝統的製法の継承にこだわって生産本数を限定し、年々評価が上昇しているようです。
サンジョヴェーゼでロゼを造る発想も、イタリア系ならでは・・・ですね。

 

中華も好きですが、ベトナム料理も大好きです。
とくに、胃腸が疲れると、とっても食べたくなるんです。

ロンドンに住んでいた20代のころ、レスタースクエアにベトナム難民の美しい姉妹が年中無休で開いていた小さな店があって、おなかの調子が悪いと、よくフォーを食べに行っていました。

 

というわけで、夏の疲れた胃腸を癒そうと、先日、六本木のベトナムレストランを訪ねたら、ベトナム産ワインに出合いました。

 

09082710.jpgダラットワインです。

 

ぼけぼけの写真で恥ずかしいのですが、店内がほんと暗かったんです(と言い訳させてください)。

 

輸入元のアルファ・エイティーンさんの資料によれば、ワイナリーがあるダラットは、ホーチミン市から北へ約300キロ、フランス統治下時代にフランス人により開かれた高原都市。現在も避暑地として美しい自然に囲まれ、ワイン造りには最適な環境といいます。


ブドウ畑があるのは、ダラットから車で2時間くらいのファンランという街。

品種はカルディナルとシラーが主体。隠し味に、特産のマルベリー(桑の実)が入っていて、味をまろやかにしているそうです。

やはり特産のストロベリーを加えたワインも、地元では人気のよう。

 


私はお店の人のおすすめに従い、ぎんぎんに冷やした赤にしました。

ワインというより、グレープジュース???

現地では、氷を入れてぐびぐび飲むそう。そういえば、台湾でも、そんな飲み方でしたっけ。

 


私の大好きな香菜の香りを邪魔することもなく、また、チリで口の中に広まった辛味も適度に中和してくれて、美味しい料理を引き立てるお役立ちワインでした。

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2009.08.26

過ぎ行く夏を名残惜しむときの白ワイン

東京では、初秋の風を感じる日が増えてきました。

湿気の多い蒸し暑い日本の夏はあまり得意な私ではありませんが、過ぎ行く夏はちょっと寂しい・・・。


09082601.jpgで、6月に北海道・奥尻島に行ったときに気に入って買った「奥尻ワイン」の白を開けました。


品種はケルナー。

キレのいい酸、グレープフルーツのような柑橘系の爽やかな香りが楽しめました。

ちょっと塩味を感じたのは、やはり海の恵みでしょうか。


 

1993年、200人を超える犠牲者を出した北海道南西沖地震で、奥尻島は最大の被災地。

現在は復興が進み、随分と島も元気になっていました。

 

「奥尻ワイン」は、20ヘクタールほどの畑で育てる奥尻島産のブドウを使用。

「島の新たなブランドに育てよう」と、復興の公共工事を請け負った海老原建設のグループ会社がワイナリー経営に挑んでいます。


10年前に島に自生するヤマブドウの苗木栽培からスタート、2001年にヨーロッパの品種を中心にワイン用ブドウの栽培も開始。昨秋、ワインの製造工場も完成しました。


2007年産ブドウで1万5千本を生産、2008年産ブドウでは5-7万本に増産する予定といいます。


北緯42度10分に位置する奥尻島は、25メートルという透明度の高い海に囲まれた離島。

果実を厳しく鍛える風が島を駆け抜けます。もちろん雪も降りますが、北海道本島と比べればまだまだ温暖。

道産ワインに多いドイツ系品種だけでなく、シャルドネやメルロー、ピノノワールなどフランス系品種が栽培できるのも 島の気候がなせる業なのでしょう。

 


09082602.jpg現地に行ったときは、島の人たちが魚介類のバーベキューでワインを振舞ってくれました。

 

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そう、旅には、メディアパーソナリティの芳村真理さんもご一緒で、場を盛り上げてくださいました。


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そのとき気になったのは、ノースレッドという品種。

広島の農業試験場が交配に成功したもので、セネカとキャンベルアーリーを掛け合わせたものだそうです。糖度が18度前後と高く、寒冷地で育てやすいらしいのです。

もともと食用でしたが、独特のケモノっぽい香りがあり、ワインとしても注目品種! 

「ね、綿菓子みたいなやさしい甘みがあるでしょう」と、醸造責任者の菅川仁さんは言っていました。これから、どんな風に育つのでしょうね。


 
09082606.jpg菅川さんの自信作は、こちらのスペシャル・キュヴェの白。

 

ミューラートラウガウ、シャルドネ、ピノ・グリのブレンドです。柔らかな口当たりです。

 

「赤はまだ試行錯誤」なのだそうです。

 

奥尻島の訪問記は、読売新聞のヨミウリオンラインで連載している「GINZA通信」に詳しく書きましたので、チェックしてみてください。

 

 

「奥尻ワイン」は、7月に開催した私のワイン講座でも人気でした。


このときは、白ワイン尽くしで臨んだのですが、

 

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中でも、好評だったのが・・・

2007ヴィオニエ・サント・フレール(ドメーヌ・ド・トリエンヌ)


 

09082608.jpgドメーヌ・ド・トリエンヌは、以前もご紹介しましたが、

ロマネ・コンティのオベール・ド・ヴィレーヌ氏とデュジャックのジャック・セイス氏という、ブルゴーニュの2人の巨匠が南仏で手がける夢のデイリーワイン。

 

このおいしさで2千円前後は、ほんとにお買い得。

プランタン銀座でも最近人気が急上昇の注目ワインです。


ヴィオニエで造ったこの白は、白い花のような爽やかな印象が残る若々しいワインでした。

過ぎ行く夏を感じるには、いま飲みどきではないかしらん。


それから、カリフォルニアの
2006クロ・デュ・ヴァル クラシック・カネーロス シャルドネ  も好評でした。


09082609.jpg1972年に誕生した「小さな谷の小さなブドウ畑」という意味のワイナリーです。

カリフォルニアなのになんでフランス語名?

それは、フランス・ボルドーにルーツを持つ米国人実業家のジョン・ゴレが「世界最高のワインを造る」ための新天地を求め、ボルドー出身の醸造家ベルナール・ボーテに2年間調査させた結果に見つけ出した土地だったから。フランスと縁があるのですね。


目指すは、「カリフォルニア・ナパヴァレーの傑出した果実味とヨーロッパ伝統のワインメイキング手法の融合」。

 

フランスワインとカリフォルニアワインの熟成後の味わいを競った、有名な「パリ・テイスティング」では、このワイナリー、優勝したこともあるのです。

さて、シャルドネは、トロピカルフルーツの凝縮した果実味があり、濃厚でボリューム感もありました。「ガツンときますね」と、シャルドネ好きの講座の生徒さんの感想です。


 

そして、女性の生徒さんに人気だったのは、


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2007シャスラ ヴァン・ド・ペイ(ウヴァヴァン)=左

2007コレクシオン ピクブル・ド・ピネ(ダニエル・ベシエール)=右


シャスラは、スイス・ヴォー地方、ピクブルは、南フランスのラングドック地方のもの。

軽やかな甘みが女性好みで、「どんな料理とも合わせやすそう」とのことでした。

 

過ぎ行く夏を、ワインとともに楽しみましょう。

 

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2009.08.14

映画「未来の食卓」から

皆さま、お盆休みはいかが過ごされていらっしゃいますでしょうか?

しばらくブログ更新をご無沙汰しておりました。スイマセン。

 

私は、10日間ほど、南米の旅に出ておりました。

現地のアルゼンチンタンゴ観賞と、世界遺産のマチュピチュやクスコ、ナスカをこの目で見て、また、南米のワインをしっかり飲もう! という欲張りな旅行です。


実は、イタリア旅行記も未完のまま旅立ちまして・・・。

あと4回ほど書きたいこと、書きたい場所を残しております。全10回連載の予定です。


とはいえ、南米に行って、ラテン系の人々の文化や伝統、歴史など、共通性と相違性といいますか、また私なりに新たなる発見もしてきましたので、順々に書いていこうと思っております。

 

とその前に、どうしてもご紹介したい新作の映画とワインがあります!!


プランタン銀座のWEBでも「おすすめシネマ」(シネスイッチ銀座などで8月8日より上映中)として掲載しました「未来の食卓」です。

 


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舞台は、ゴッホがひまわりを描いたフランス南部アルルの近く、ラングドック地方ガール県の山脈の麓にあるバルジャック村。


ラングドック地方といえば、1年を通して温暖で、古くから優れたワイン産地として知られています。

さんさんと降り注ぐ明るい太陽の光と地中海から吹く柔らかな風によって育まれるブドウからは、「太陽と風のワイン」とも呼ばれるカジュアルなテーブルワインが産出されています。


この小さな農村で、農薬や化学肥料による食物汚染から村人たちの、そして子どもたちの未来を守るために、学校給食と高齢者の宅配給食をすべてオーガニックにしようという試みが、エドゥワール・ショーレ村長の旗振りで始まりました。2006年からのことです。


監督のジャン=ポール・ジョーさんは、2004年、自らが結腸がんを患ったことを機に、食を通して生物、命を見つめなおそうと考え、製作を思いついたといいます。

そして、バルジャック村の取り組みを1年間追いつつ、子どもから教師、主婦、農民、お年寄りまで様々な人々の声を拾い、また研究者や医師、ジャーナリストらのデータや情報で裏づけしながら、1本のドキュメンタリー映画にまとめたのです。

 


09081402.jpg「農薬を使っていたころは、自分では絶対に食べなかったものもある。水田に投入した大量の除草剤が川に流れ出て、ある時私は環境ホルモンに侵された。頭痛や吐き気、死ぬかと思ったよ」--農民たちの率直な振り返りが、胸を打ちます。

 

詳細は、映画「未来の食卓」の公式サイトでどうぞ。
 

ところで、この映画に登場するオーガニックワインの生産者、ルイ・ジュリアン氏のワインを、銀座屋酒店で入手して、飲んでみました。
ヴォルテックスというインポーターさんが惚れ込んで、数年前から日本にも輸入しているそうです。

ルイさんの家系は、この土地で400年以上に渡って農場を営んできた歴史をもちます。


ルイさん自身、ブドウの品種改良の研究者でもあり、アリカントなどの地元品種にグルナッシュを接木したり、カベルネを掛け合わせたりして、独自の改良に挑んでいます。

最近は、昨今の地球温暖化の気候変動に適応できるような品種を開発しているのだとか。


私が飲んだのは、ヴァン・ド・ターブルのロゼです。店頭価格は税込1,418円。


09081403.jpg品種はグルナッシュ、シラー、サンソー、アラモン。

果実味を凝縮する方式で造られているので、ルビーのように美しい色です。

カシスやプラムの香りにやさしく包まれます。

彼の醸造についての考え方は、あくまでも自然の力を尊重するものです。


除草剤も化学肥料も殺虫剤も、人工酵母も一切使わない、天然酵母は保存料の亜硫酸に敏感だから、瓶詰めのときにも添加しないという徹底ぶりです。もちろん、ろ過もしていません。

 

その代わり、酸化を防ぐ目的で炭酸ガスを残して熟成させるので、抜栓すると少々発泡を感じます。


ブドウジュースがそのままワインに変化した果実味豊かな味わい。

「自然の恵みよ、天の贈り物よ、ありがとう!」と感謝の気持ちでいっぱい。

なんだか心があったかくなるワインでした。

リサイクル瓶を使用し、ラベルは再生紙、キャップはプラスチックでした。

 

さて、日本でも、最近は「食育」という言葉が広がってきました。


フランスでは、1970年代に、国際ワインアカデミー名誉教授で醸造学者のジャック・ピュイゼ氏の提唱で、本物の味や生産地を知る「味覚の教育」といわれる食の授業が小学校でいち早く始まっています。

三ツ星レストランのシェフたちもボランティアで授業に加わり、食環境を支援する活動は年々活発になっていると聞きます。

 

 

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映画の最後の方で、村人がこんなことを語っていました。


「1年前は自然食に全然興味がなかったけれど、協力してやろうという気持ちではじめた。子どもたちは味を覚え始めている。すべて自然食にするのは難しいが、まずは気づくことだね」と。


私たちの国日本は食料自給率約40%。多くの輸入食料に依存して暮らしているのが現状です。


映画を見ながら、そして、オーガニックなワインを飲みながら、いろいろ考えることがありました。 

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2009.08.03

やっぱり和食には ムルソー?!

7月のある週末、仙台に出掛けました。


私、小学生のときからの年季の入ったジュリーのファンでして、時間の許す限り、地方のコンサートツアーもチェックします。


というわけで、久しぶりの仙台だったので、海を独り占めできる空間が気に入っている松島佐勘「松庵」に。
松林の奥にある、素敵な庵なんです。

 

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ワインは持ち込みました。


2004 ムルソー・デュ・シャトー (ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ムルソー )

 

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私に白ワインのおいしさを教えてくれたのが、フランス・ブルゴーニュのムルソーでした。


これ、生産者の名前もワインの名前も、なんだかややこしいのですけれど、ムルソーの村名ワイン。
ボトルの腹回りが"メタボ"気味で、持ち運ぶとき1本用のワインバッグにうまく収まらないのがたまに傷。

ではありますが、いや、そんなことはどうでもいい、と言いたくなるほど、わかりやすく、おいしいムルソーなんです。
穏やかな果実の香り、焦げたナッツの風味、ほんのり樽のニュアンス。

どれも私のムルソーのイメージを裏切りません!


シャトー・ド・ムルソーは、14世紀に設立され、1970年代、現在の所有者、ボーヌの大手ネゴシアン、パトリアルシュ社のアンドレ・ボワゾー氏が伯爵家から買い取りました。

ムルソーの8.9ヘクタールの畑のほか、コート・ド・ボーヌにも22ヘクタール畑を所有しており、ムルソー以外のお手ごろブルゴーニュも造っているんですね。

 

夜の献立は・・・


箸染=初夏の誘い(豚肉のタマネギ巻、ホタテ&ズッキーニのゴボウのせ、地元アナゴの梅肉ソース)

吸椀=松島の水面に映るおぼろ月(ジュンサイとミョウガがアクセント) 

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しのぎ=相生の宮城野米と伊達の牛

造り=待ち侘びて 一年過ぎて海の栗(海の栗とは、三陸産ムラサキウニ。旬のヒラメは黄身じょうゆと梅じょうゆで)

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 焼物=島陰で塩に隠れて片思い(塩釜の黒アワビ。ユバのズンダ和えと流行のコリンキーを添えて)

口直し=赤い茄子 誰もが頷く味香り(大好きなトマトがダイコンおろしと一緒に)

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温物=睦まやか 醍醐に浸る夏野菜(豆乳と生乳のブレンド醍醐に、加茂ナスや南京しんじょが夏を演出)

食事=お好み釜炊き御飯(油揚げと新ショウガの炊き込みご飯)

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椀=松庵特製「奇跡の味噌」仕立て(極上みそと揚げ麩の組み合わせ)

甘味=無花果(赤ワイン煮でした)

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さて、翌日のランチは、一度は予約したいと狙っていた、塩釜の「千松しま」へ。

「食べログ」という飲食店の口コミ評価サイトで、和食部門の全国一位にランクされたこともある店です。

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こちらの情報は、読売オンラインで連載中の「GINZA通信」に掲載しています(2ページ目でお料理を紹介しています!)ので、興味のある方はぜひチェックしてください!!

 

ところで、今回ご紹介したワインは村名のムルソーで、買ったときは確か6千円台だったと思うのですが・・・。

いま、同じドメーヌでプランタン銀座に在庫があるのは、1級畑の「2001ムルソー プルミエ・クリュ」。
1級畑の中でも、シャルムとペリエールというとってもゴージャスな組み合わせのブドウで造られているので、おそらく、さらに美味しさパワーアップ! でしょう。1万1130円。

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女性取締役 永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美(プランタン銀座 取締役) Y新聞で新聞記者を20数年。2005年より現職。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。食に関する資格もいくつか。東京・下町のカルチャーセンターでワイン講座を開講。