2009年11月アーカイブ

2009.11.29

日本ワインとペニンシュラの中華

このところ、日本の産地で栽培・収穫したブドウを使い、その土地の特徴を生かして造った「日本ワイン」の評価が高まっています。


「日本ワインを愛する会」事務局長の遠藤誠さんの案内で、日本ワインの有名どころ5社のワインがそろったメーカーズディナーが開かれました。合わせる料理は、日比谷のザ・ペニンシュラ東京の「ヘイフンテラス」の中華という、ユニークでゴージャスな企画です。

 

遠藤さんは、ワイン評論家として著名な山本博さんと一緒に2001-2002年に国内のワイナリーを集中的に訪問し、2003年、「日本のワイン」の著作出版と同時に、「日本ワインを愛する会」を設立しました。
輸入原料をブレンドして造るものもある「国産ワイン」と差別化するため、あえて「日本ワイン」と名づけたそう。
日本の土壌の個性を表した、日本の醸造家による世界に通用するワインが「日本ワイン」というわけです。


09112600.jpg 

 

ワインリストは次のとおりです。


2005ドメーヌ・タケダ キュヴェ・ヨシコ
2008グレイス甲州鳥居平
2008ドメーヌ・ソガ シャルドネ・ムラサキヴィンヤード
2007ココファーム&ワイナリー 第一楽章
2005シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー

 

09112601.jpg蔵王連峰のふもと、山形県上山温泉郷近くにあるタケダワイナリー。タケダワイナリーは、1920年(大正9年)からワイン造りをはじめ、現在の岸平典子社長で5代目。開園以来、ワイン製造には自社畑か山形県産のブドウのみを使用することにこだわってきたワイナリーです。


また、カベルネソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネなどのヨーロッパ系品種を日本でいち早く栽培を始めたことでも知られています。


20年の土壌改良を経て、15ヘクタールの自社農園ではいま、自然のサイクルを最大限に生かした減農薬、無化学肥料の自然農法栽培を行っています。

 


「キュヴェヨシコ」は、シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン。シャンパーニュと同じ製法で造られた本格的なスパークリングワインです。12月1日にいよいよ発売とのことでしたが、予約で完売。今回は熟成試験用に取りおいていたものを特別にいただきました。「ヨシコ」は、経営に尽力した岸平社長のお母様の名前だそうです。

泡立ちがきめ細かく、とってもクリーンな味わいでした。最初は閉じていた印象でしたが、2時間余の食事の最後には、まろやかでクリーミーなニュアンスも出てきて、変化が楽しめました。数年置いて飲むと、またとても美味しくなるのでしょうね。日本でも、こんなに潜在力を秘めた泡ができるなんて、素晴らしいですね。 

 

 

料理でまずサーブされたのは、ヘイフンテラス特製焼き物入り盛り合わせ前菜。

ナツメと豆腐の香料煮、特製釜焼きバーベキューミート、バイ貝の辛味ソース煮が盛られていました。

 

 

09112602.jpg

 

 

09112603.jpgマスター・オブ・ワインのジャンシス・ロビンソンさんが2000年、「グレイス甲州」を「私が飲んだ一番美味しいワイン」と英字紙で紹介してから世界でも注目されている中央葡萄酒。

ボルドー大学のデュブルデュー教授の指導で造ったキュヴェは、アジア初のパーカーボイントを取得、2007年、EU基準を満たした日本ワインとしての輸出認定第一号にもなり、話題でした。


「祖父から教えられた地ブドウ、甲州種にこだわり、これからも大事にしていきたい」というのは、ワインメーカーの見澤彩奈さん。4代目三澤茂計社長の娘で、ボルドー大学ワイン醸造学部で学位を取得。「透明感のある甲州種は、どこか日本の文化を象徴しているようでユニークな品種。世界に広めたい」と夢を語ります。


鳥居平畑は、勝沼でも標高が高い山路地帯にあり、日照量、昼夜の寒暖差、水はけのよさなど恵まれた栽培地域。ホワイトオークの小樽を使用。
三澤さんが表現するように、本当にガラスのように透き通った色が魅力的です。果実の凝縮感もあり、さわやかな味わいです。

 

待っていました! ふかひれです。

特選気仙沼産ふかひれ姿入り極上蒸しスープ 菊の花茶の香り。

 

09112604.jpg

 

 

09112605.jpg「ドメーヌ・ソガ」の小布施ワイナリーは、以前9月28日のブログでも紹介しました。長野県で最も古い歴史をもつ須高地区で、フランス系品種を中心に栽培しているワイナリー。ヨーロッパ式垣根仕立てを採用、低農薬栽培を実践しています。


遠藤事務局長が5年前、初めて最高栽培・醸造責任者の曽我彰彦さんに会ったとき、あまりに真っ黒な日焼けした顔だったのでびっくりしたそうです。時間さえあれば畑に出ているのが大好きな曽我さん。「愛車はトラクター」とワイナリーのパンフレットにありました。

 


今回いただいたシャルドネは、繊細で複雑で、樽からくるパワフルさとは違った、果実の風味がまろやかで、ちょっとくぐもった印象。曽我さんが何かで、「ブルゴーニュのルフレーヴ女史を尊敬している」と語っていたのを思い出しました。

ご本人は、「まだまだシャルドネは勉強中で、発展途上。もう少し時間がたてば樹も大きくなり、皆様に喜んでいただけるものが造れると思うのですが」と、謙虚でした。

 

 

活伊勢エビの特上スープ炒め煮。

ぷりぷりした歯ごたえの伊勢エビは旬の千葉県産。ネギやショウガの香りがやさしかった一品。

 

09112606.jpg

 

09112607.jpg栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリーは、サミットにも登場したワインとして有名になりました。


1950年代、特殊学級の中学生たちが山を開墾し、600本あまりのブドウの苗木を植えたのが始まりでした。やってもやってもやりつくせない自然相手の作業・・・知恵遅れと呼ばれている若者たちが、きょうも急斜面で汗を流しています。

 


日本の赤ワイン用品種といえば、まず思いつくマスカットベリーA。赤い果実のフルーティーな味わいです。

 

  

 

 

09112608.jpg標高700メートル、ブドウ成熟期の9-10月の寒暖差が大きいシャトー・メルシャンの長野県塩尻市桔梗ヶ原地区。国際コンクールの金賞受賞の常連です。

日本の「フィネスとエレガンス」を追求している日本のリーディング・ワイナリー。

 

明るめのきれいなルビー色。熟した果実にコーヒーのニュアンスなどが加わり、果実の力強さと新樽の風味のバランスのよさはさすが、です。

 

「日本ワインの全体的なレベルアップのために、技術データもできる限り公開している。それが、大企業の責任」と、担当者からが力強い言葉が・・・。

 

 

 

お肉は、和牛のアスパラ巻き煎り焼き オリジナルXOソースです。

XOソースはアミの風味にシャープな辛味が加わり単体ではおいしいのですが、個性が強すぎて、ワインの香りや味わいがよくわからなくなりました。XOソースとワインの組み合わせは、ちょっと難しいのではないでしょうか。中華料理に詳しい方、教えてください。

 

09112609.jpg

 

 

水で口を洗いなおして、

最後の料理、金華ハム煎り卵白チャーハン干し貝柱添え。

 

  09112610.jpg

 

デザートは、マンゴープリン。

 

 

09112611.jpg

 

今回この会のために、東京店以外にも、香港や上海、北京のザ・ペニンシュラからシェフが集結。

 

09112612.jpg

 

 

とってもレベルが上がっている日本ワイン。今後ますます注目ですね。

 

 


 

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(1)

2009.11.23

白金にニューオープンの「AWキッチン」で

銀座の"V"de Bistro Vionysがこの夏閉店して、ソムリエの斉藤さんが白金高輪にニューオープンした「AWキッチン」に移られたと聞き、早速出掛けてみました。


「AWキッチン」は、オーナーシェフの渡邊明さんが契約農家の新鮮な野菜と手打ちパスタにこだわって展開しているお店。白金以外にも都内に4店舗あります。店名の由来は、お客様をシェフの台所に招いておもてなしをしているイメージから。

 

まずは、モエのシャンパーニュをグラスで。アミューズは、ヴェジタブルコルネ。

 

09112201.jpg

 

カリフォルニア・ナパの「フレンチランドリー」の演出に似ていますね。

外側のパリパリの生地がセサミ風味で、ちょっと甘みがありました。

 

 

店のイチオシ定番メニュー、AW農園バーニャ・カウダ。プレゼンテーションが素敵です。


09112202.jpg

 

 

 

前菜は、秋野菜と幻の「鮭児」のテリーヌ 柿のビネグレット。

 

09112203.jpg鮭児は、11月上旬から中旬にかけて主に知床から網走付近でとれる脂ののった若いシロザケ 。1万本に1-2本しか獲れないともいわれる貴重なお魚。

 


09112204.jpgオーナーがカリフォルニアワイン好きだそうで、白は、ナパのソーヴィニヨンブランをいただきました。
2008ターンブル ソーヴィニヨンブラン 

ナパのオークヴィル地区、「オーパス・ワン」の北側の一等地に1979年設立されたワイナリーで、オーナーはパトリック・オデル氏。93年にジョンソン・ターンブル・ヴィンヤードを購入し、「ターンブル・ワイン・セラーズ」という名称に。90年代後半からカベルネソーヴィニヨンの評価が高まり、人気ワイナリーになりました。


エチケットにも「エステート・グロウン」と記しているように、ブドウはすべて自社所有の畑からまかなっています。


このソーヴィニヨンブランは、ターンブル唯一の白ワイン。オレンジやレモン、それに白いバラの香り、すっきりした酸のまとまりに加えて、トロピカルフルーツのリッチなニュアンス、後味にわずかにほろ苦さが残り、カジュアルすぎないところが気に入りました。

 

 

パスタの種類が多いので、とても迷いましたが、青森の長イモとウニ、岩海苔のクリームソース・パッパルデッレを。

 

09112205.jpg

 

長イモがパスタのように太く薄く長くなって、柔らかい味のクリームソースの中で出番を待っていました! 岩海苔のグリーンもとってもさわやか。ウニもたっぷり入っていて満足です。

 

 

お肉は、北海道から届いたばかりのとっても歯ごたえがやさしい蝦夷鹿です。ローズマリーの一枝が味わいにアクセントを加えてくれます。

 

09112206.jpg

 

 

09112207.jpg赤ワインは、
2005ブラウン・ブラザーズ メルロー(オーストラリア)

19世紀末、ヴィクトリア州ミラワに創立したオーストラリアで最も古い家族経営のワイナリーの一つ。2代目のジョン・チャールズ・ブラウンの時代、豪州初のリースリングの貴腐ワインを造るなど、ワイナリーが発展する基盤を作りました。

 

現在では、ミラワ以外にも広大なブドウ畑を所有し、ピノノワールやシャルドネ、オーストラリアでは珍しいバルベーラやピノグリージョも栽培しています。


州北部の温暖なカンガルー湖畔には妻の名前にちなんで名付けられたパトリシアというプレミアムワインを生み出す畑があって、メルロはその畑から。ブラックベリーやチョコレートの香り、タンニンは柔らかでミディアムボディの味わいでした。

 

できれば、赤はブルゴーニュを飲みたかったなあ。フランスワインもこれから充実させていただければうれしいなって、思いました。

 

 

 

デザートは、栗のスフレとラムレーズンアイスクリームに、

 

09112208.jpgもう一つ、長野パープル、セトジャイアンツ、信濃スマイルの3種のブドウを使った寒天テリーヌ。


09112209.jpg

 

ハーブティーも充実していました。葉っぱを小皿に載せてプレゼンテーション。私は、ユーカリやジャスミンフラワー、ペパーミントがブレンドされたデトックス効果のあるお茶を選びました。


 

プティフールの演出もユニークです。

 

09112210.jpg手前のアクセサリー入れのような木箱にかわいらしく収まっています。向こう側のスティックはギモーブの花畑。

演出につられて、たくさんいただいてしまいました。 

 

09112211.jpg

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(0)

2009.11.19

今年のボジョレー・ヌーボーはホント当たり年!

11月19日の木曜日、ボジョレー・ヌーボーが解禁になりました。

 

早速プランタン銀座のワイン売場に飛んで行って、7、8種類をテイスティング。


 

09111901.JPG

 

そして・・・
 「天候に恵まれて、今年の出来は2005年よりもさらに期待できそう!」と言われていましたけれど、その言葉に偽りがないことを実感しました。

まず、ボジョレーのフレッシュな味わいを残しながらも、果実味が凝縮していてボリューム感がスゴイんです。赤いベリー系のアロマが広がり、酸とのバランスもほどよくて、「初もの」の要所をしっかりとらえている印象です。

 

それに、最近は、「ボジョレー・ヌーボー」といっても様々なヴァリエーションが増えて、

ロゼも白もお目見えしていますし、しっかりボディのタイプもあって、飲み比べが楽しいんです。


 

そんな中で、プランタン銀座の売場から私のおすすめを挙げますと、

 

 

09111902.jpg2009シャトー・デュ・シャテヤール ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー ヴィエーユ・ヴィーニュ(税込3360円)


フランスのリヨンで行われたヌーボー品評会「トロフィー・リオン・ボジョレー・ヌーボー」でヴィラージュ部門で銀賞を受賞。三ツ星レストランの「ジョルジュ・ブラン」のシェフ・ソムリエ、ファブリス・ソミエ氏もおすすめなのだとか。


同シャトーは、8世紀に建てられた最も古い建物の一つ。18世紀後半に修復されて現在にいたります。造り手の若きロジェール夫妻は、ここ生まれ故郷で資産を投じて夢だったワイン造りを2000年からスタート。除草剤や化学肥料などを使用しない自然農法を実践しています。

この「ヴィエーユ・ヴィーニュ」は、樹齢60年以上の古木を使い、ノンフィルターなので、味わいに奥行きがあります。

 

09111903.jpg

2009ドメーヌ・デ・ピエール・ジョルジュ・トリシャール ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(税込3465円)


畑の樹齢平均45年。極めて小規模な家族経営の造り手なので、貴重な一品です。とっても味わいがエレガントで華やか。

「フレッシュでイチゴジャムのジュースみたい」なボジョレー・ヌーボーを想像していたら、かなりイメージが変わります。

三ツ星「トロワグロ」などに置かれているそうです。

 

 

 

09111904.jpg2009アンリ・フェッシー ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー・トラディション(税込3150円)


6代続くボジョレーのブドウ栽培家であり醸造家でもあるアンリ・フェッシー氏。樹齢50年以上、剪定や野生酵母による発酵にこだわり、フィルターも軽めにして瓶詰めしているのが特徴です。

 

濃い紫色で、ダークチェリーを思わせる濃厚な味わい。私は毎年愛飲しているのですが、今年はより凝縮してどっしりした感じがあって、おすすめです!


 

 

 

09111905.jpg

2009タイユヴァン ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー ヴィエーユ・ヴィーユ(税込3150円)


プランタン銀座では根強い人気の「タイユヴァン」シリーズ。

すでにロゼは予約だけで完売しているとか。

 

こちらも古木を使っていますが、軽やかさがあって、前に挙げたワインと飲み比べてみると楽しいですよ。

 

 

 

 

本館正面口でも、11月23日まで試飲販売を行っておりますので、気軽に立ち寄ってみていただければうれしいです。

 


09111906.JPG 

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(2)

2009.11.14

美味しいカリフォルニア その4(最終回)~はずせないB級(?)グルメ

カリフォルニアのワインカントリーを巡って、はずせないのはやはりB級グルメでした。
今回の旅で印象に残ったものをいくつかご紹介したいと思います。

 

まず、ナパの北、間欠泉がある街、カリストーガのカフェのパンケーキ。


09111401.jpg

 

現在上映中の映画「サイドウェイズ」で、菊地凛子演じるところのミナが働く店「カフェ・サラフォルニア」は実在します。


09111402.jpg

ⓒ2009 Twentieth Century Fox and Fuji Televesion 

 

店の奥にこんなサインも見つけたりして、かなりミーハーしてきました。


09111403.jpg

 

09111404.jpg

 

このカフェ、100年以上の歴史をもつ古い店。

19世紀にニューヨーク州で人気のあったリゾート地、サラトガ・ホットスプリングスの噂を聞きつけた実業家のサム・ブラナン氏は、「西海岸にだってそれに匹敵する温泉地はあるぞ」と、この地に目をつけました。

カフェの名前は、サラトガ+カリフォルニア・・で、サラフォルニア!

 

09111405.jpg

 

いわゆるアメリカのダイナーのメニューです。

ストロベリーとバナナがたっぷりで、甘~いパンケーキ。


09111406.jpg野菜とチーズのペンネはオリーブオイルにニンニクが利いていて、驚くほどあっさり味。

地元のスパークリングウォーターがとても美味でした。

 

09111407.jpg

 

 

ナパのオックスボウ・パブリックマーケットは、10月30日付けの「GINZA通信」でも取り上げましたが、ここは歩いているだけでも楽しいです。


オーガニックな地元野菜に、


09111408.jpg

 

オリーブオイルの専門店ではテイスティングもできます。

 


09111409.jpg

 

スパイス屋さん

 

09111410.jpgかわいいカップケーキの専門店


09111411.jpgチーズも地元産が中心で


09111412.jpg

 

地ビールも充実


09111413.jpg

 

もちろん、ワインコーナーも


09111414.jpg

 

ほかに、古道具屋さんもありました。


09111415.jpg

 

ここでご紹介するのは、テイラーズのバーガー。

ナパ発祥ですが、サンフランシスコにも進出しているバーガー専門店。

 

 

09111416.jpg7-10ドルもする高級ハンバーガーは、肉汁ジュワッでブルーチーズがとろり。セレブたちにも大人気だとか。
09111417.jpg

 

私のおすすめは、マグロをさっと炙って、ハーブ味のコールスローサラダとともにはさみ、ジンジャー・ワサビマヨネーズを添えた「アヒ・バーガー」(左)。

東洋的な味わいが卵たっぷりトーストされたバンズとよく合うのです。

特産のスイートポテトを使ったフレンチフライがほくほくして、表面にアメなしの大学イモみたいでした。

 

 

ソノマのケンウッドにある小さなレストラン「Doce Lunas(ドセ・ルナス)」では、素敵な家庭料理に出合いました。

09111418.jpg

 

スペイン系のアレックス氏と日系3世のジャッキーさん、仲良しのプロイ夫妻が営むお店です。

 

09111419.jpg 09111420.jpg有名ホテル勤務時代に出会った2人は、料理の武者修行で世界中を放浪しました。

なぜか世界中のチリソースのコレクションがずらり。


09111421.jpg

 

最初は、蒸篭に載せた蓮華でフルーツのサービス。

 

09111422.jpgスパイシーシュリンプに小さな俵型のおにぎりライスが添えられた一皿や

 

09111423.jpgハチミツの甘みがやさしいポークチョップ

 

09111424.jpgは、ジャッキーさんのお母さんのレシピ。店でも一番人気のメニューだそうです。

ちなみに、店の名前は、アレックス氏がおばあちゃまに、「ハイウェイ12号線の月の谷のそばに店舗用の土地を購入した」と報告したところ、おばあちゃまが「12個のお月様(ドセ・ルナス)を買った」と勘違いしたところから付けたそうな。

「僕の下手なスペイン語のせいで、素敵な名前になった。グランマ、ありがとう!」と、アレックス氏はにこやかに説明してくれました。

 

 

最後は、サンフランシスコ・フェリービルディングにある「ホグアイランド」のオイスター。


09111425.jpg

 

 

09111426.jpg

 

サンフランシスコの北西80キロにあるトマレス・ベイのオイスターを中心に、東海岸のロングアイランドやワシントン州のものなどが揃っていました。


6種類を選んで盛り合わせに。

 

09111427.jpgトマレス・ベイの「スイートウォーター」はミルキーでリッチな味わい。

「クマモト」は、小ぶりだけれど繊細で複雑な味わい。


たっぷりグリーンサラダとクラムチャウダーもいただきました。


09111428.jpg 09111429.jpg

 

オイスターに合わせたのは、モントレー産のスパークリングワイン、Me Intyre L'homme qui ris Brut。

酸味すっきりの爽やかな味わいでした。

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(2)

2009.11.12

美味しいカリフォルニア その3~メンドシーノの街中で

北カリフォルニア・ワインカントリーの最北端にあるメンドシーノは、ニューイングランド地方からの移民によって建設された街です。


「その2」では、「マッカラム・ハウス・イン」のレストランをご紹介しましたが、

街のメインストリートには、美味しいスポットがいくつかあります。

このメインストリート、レトロな雰囲気を残しているためか、ハリウッド映画のロケ地としてよく利用されているそうです。古くは、「エデンの東」にも登場、ジェームズ・ディーンの宿泊したホテルの部屋は今も残されています。


 

「パターソンズ」は、アイリッシュ・パブ。

 

09111201.jpg

 

80種類以上の地ビールが並びます。 

 

09111202.jpg

 

ここのランチは地元でも美味しいと評判でした。
店のスタッフのおすすめで、Scrimshowというビールと、クラムチャウダー、

 

09111203.jpg

 

それに好物のBLTサンドを食べました。

カリカリベーコンの脂がほどよく口に広がります。

 

09111204.jpg

 

街には、中国移民が作ったお寺やら、


09111205.jpg

 

ローズピンクの教会風建物は、オーガニック専門のマーケット。

 

 

09111206.jpg二階にはスパイスやハーブ、ティーなどが充実。買い物客は、スタッフのアドバイスを受けながら、自分で好みのブレンドを調合していました。
 

09111207.jpg

 

 

09111208.jpg

 

ジェリー夫妻が営むオーガニック・コーヒー専門店は、街の人々の憩いの場。


09111209.jpg

 

ニューマイヤー夫妻が経営する「メンドシーノ・マーケット」は、地産地消にこだわったサンドイッチが20種類近くも揃う人気店。

 

09111210.jpg

 

 

09111211.jpg

 

ダンジョネスクラブミートと炙りサーモン、どちらもフレッシュな大地の恵みに感謝です。


 

09111212.jpgワインも、もちろんオーガニック。


09111213.jpg

 

そして、KOMBUCHA BOTANICAというドリンクを発見。

 

09111214.jpg昆布茶ではありません。

 

アダム&エイシャー・グッドマン夫妻が造っているヘルシードリンク。カリフォルニアのオーガニック大好きピープルの間では、結構有名みだいです。

 

ラベルにデザインされているのは曼荼羅で、エネルギー、女性性、美、ミステリーなど様々な意味が込められているそう。

哲学的な飲み物?? 

漢方薬系ハーブにオレンジやザクロなどで自然な果実風味もつけてあります。

でも、私はちょっと苦手でしたけど。

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(0)

2009.11.09

「ジャイアンツSALE」のワインの目玉は?

ジャイアンツの日本シリーズ制覇を祝して、いま、プランタン銀座ではお買い得品をいっぱい取りそろえた「ジャイアンツSALE」を11月15日(日)まで開催中なんです。


もちろん、ワイン売場にも、「えっ!」と驚くような目玉商品がごろごろ・・・。
 

原監督の背番号にちなんで、なんと881円(税込)でご提供しているのが、
2008フィガロ・ルージュ(ムーラン・ド・ガサック)
 

09110800.jpg

 

カジュアルなテーブルワインの生産で有名な南仏・ラングドック地方ですが、この作り手、ムーラン・ド・ガサックはちょっとスペシャルです。

 

パリで手袋職人をしていた現オーナーのエメ・ギベール氏が1970年、ラングドック・モンペリエの街から内陸に20キロほど入った場所に畑を購入。そこはガサック渓谷の影響で寒暖差が激しく、酸と糖分のバランスに優れたブドウを生産できるところだったのです。
そして、ボルドー大学の地質学博士、アンリ・アジャヴェール氏からその土壌の素晴らしさに「奇跡の大発見」とのお墨付きをもらい、さらに、当時シャトー・マルゴーの再建に尽くした同大学のエミール・ペイノー教授の指導を仰いで造った「マ・ド・ドゥーマ・ガサック」が、スーパー・テーブルワインとして知られるようになりました。

英仏のジャーナリストがシャトー・ラフィットやシャトー・ラトゥールと比較して好評だったため、「南仏のラトゥール」という人も?

 

今回ご紹介しているのは、同じ作り手のデイリーワインです。
品種はグルナッシュとカリニャン。エチケットはヴィンテージによって変わって、おしゃれです。
抜栓してすぐは小梅のような酸がかなり感じられましたが、しばらくすると、ブルーベリーのような果実味に加えてスパイスも感じられ、柔らかな余韻を残してくれます。
これだったら、毎日でも気軽に飲めますね。

この味わいで千円切るのだったら、私は「買い」だと思いました。

 

 

09110802.jpg白のお買い得品としては、

ワイン売場のKさんイチオシのイタリア・カンパーニャ州のDOCをご紹介!

2008コーダ・ディ・ヴォルペ(ヴァディアペルティ)  1575円(税込)

 

古くからあるカンパーニャ州(ナポリがある南イタリア)土着のブドウ品種、コーダ・ディ・ヴォルペ。

「きつねのしっぽ」という意味で、ブドウの房の形が弓なりになっているところから付けられた名前とか。

第一印象は白い花のようなさわやかさを感じますが、余韻に感受した洋ナシなど豊かな味わいが楽しめました。

 

 

 

さて、プランタン銀座名物の「B級ワインセール」も掘り出し物がたくさん。

 

09110803.jpgボトルの傷やラベル不良というだけで、格安になったワインたち。

お買い得品は、どうぞご自分で"宝探し"してみてください。

 

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(0)

2009.11.07

美味しいカリフォルニア その2~メンドシーノ「マッカラム・ハウス・イン」

北カリフォルニアのワインカントリー最北端に位置するメンドシーノ郡。ニューイングランド地方の移民によって建設されたこの街は、古きよき時代のアメリカの空気が残っています。

 

メンドシーノの話題は、11月6日付けのヨミウリオンライン「GINZA通信」でも、詳しく取り上げていますので、合わせて読んでみてくださいね。

中心街にほど近い、ヴィクトリア調の建物「マッカラム・ハウス・イン」には、北カリフォルニアのオーガニックな地消地産にこだわった話題のレストランがあります。

 

09110601.jpg

 

エグゼクティブ・シェフのアラン・カンター氏は、カリフォルニアのセレブリティにも大人気。

もちろんワインは、メンドシーノをはじめ、ナパやソノマ産。

レストランの内装は白が基調で、肩の凝らない雰囲気です。

デザートを入れて5品目が並ぶ「テイスティング・メニュー」は、それぞれにセレクトされたワインが付いて、135ドル。 

09110602.jpg

最初のお皿は、セサミシードをまぶしてさっとあぶった、レアなイエローテール。
アメリカではおなじみの魚です。ハマチと思わされているようですが、高級魚のヒラマサです。日本でいただくよりも脂ののりが少なめな感じはしますけど。sushi riceに海草サラダ、ポン酢ソースとワサビ・アイオリ(ニンニクが利いたアイオリーソースにワサビでアクセント)を添えて。日本の食材を意識してますねえ。

09110603.jpg

0911060301.jpg アペリティフから飲み始めていたのは、

NVロデレール・エスエート ブリュット(アンダーソン・ヴァレー)

「フレンチランドリー」の項でもご紹介しましたが、フランスのルイ・ロデレール社がカリフォルニアで初めて造ったスパークリングワインです。

自社畑のブドウを使用。ピノノワール30%、シャルドネ70%。

3年ほどオーク樽で熟成されたリザーヴワインをブレンド。

明るいゴールドで、洋ナシのようなフレッシュさを残しながらも、ナッツやスパイスの香りに包まれてエレガント

 

2皿目は、コマンチェ・クリーク産昔ながらのトマトを使ったBLT。

ホームメイドのモツァレラチーズ、リンゴの木でスモークしたベーコン、バターレタスの大好きな黄金トリプル・コンビネーション。オリーブ油とバルサミコでアクセント。

09110604.jpg

0911060401.jpg ワインは、
2006メアリー・エルク シャルドネ(アンダーソン・ヴァレー)

少量生産で一般的に入手が難しいエルク・ファミリーのシャルドネです。

ピノノワールが有名で、東海岸にもファンが多いそう。

 

オーク樽を使っていないので、果実のフレッシュさとしゃきっとした酸味が伝わってきます。

 

 

 

3皿目は、リバティ・ファームの鴨のコンフィ。
ウォルナッツ入りの焼いたパン・プディングを添えたアメリカ的な料理。

メンドシーノ産ブラックベリーを赤ワイン(シラー)で煮たソースがベストマッチでした。

09110605.jpg

0911060501.jpg そうなるとワインは、
2007スパイスラック「パンチダウン」シラー (ソノマ・コースト)

深いルビー色で、カシスや黒コショウ、ローズマリーの香りが広がります。タンニンも柔らかで、エレガントなスタイルでした。

 

 

 

 

 

 

マンゴのソルベでお口直しをして、

4皿目はメインディッシュで、ニーマン・ランチのフィレ・ミニヨン・グリル。

ホースラディッシュを加えたフレッシュクリーム入りのマッシュポテト、チェリーとブラック2種類のペッパー入りのバター、赤ワイン(カベルネ)を加えたデミグラソースで。
 

09110606.jpg  

0911060601.jpg ワインは、
2003シャトー・モンテリーナ エステート・カベルネソーヴィニヨン (ナパ・ヴァレー)

カリフォルニアワインがボルドーを差し置いて高い評価を独占、ワイン史に残る事件として刻まれている1976年の米仏ブラインド対決「パリ・テイスティング」。その対決でも主役を演じたのが、このシャトーです。この時は、1973年のシャルドネがトップに。

設立は1882年とふるいのですが、禁酒法時代に長らく放置され、蘇ったのは、弁護士のジェームズ・パレット氏が買い取った1970年代以降です。

エステート・カベルネは、同社の最高峰カベルネ。果実味もリッチでボリューム感たっぷり。あと10年は熟成させたい、印象でした。

 

さて、デザート。チョコレート尽くしです。
ビタースイートチョコのbudino(イタリアンプディング)には、カラメル味のピーカンナーツ、そしてホイップクリームも。チョコレートプラリネのアイスクリーム、それに、トリュフ。

 

09110607.jpg  

 

0911060701.png ワインは、
2006ブルトカオ ポート(メンドシーノ)
ジンファンデルを使ったポートワイン。熟したプラム、そしてチョコレートのカカオ風味がいきいき。

 

 

 

 

 

 

 

このレストラン、朝食もとても美味しかったです。

エッグベネディクトの一皿。テラスからは太平洋を見渡せるし、窓から差し込む陽光もほどよくあったか。

09110608.jpg        

庭の向こうには離れもあります。
 

09110609.jpg       

食後の散歩をしながら、いつのまにか花の写真をたくさん撮っていました。

カリフォルニアを訪ねる機会があれば、ぜひメンドシーノまで足を伸ばしてみることをおすすめします。

のんびりゆったり、時の流れに身を任せるとはこういうことか・・・って、再発見がありますよ。

 

09110610.jpg 09110611.jpg 

 

  09110612.jpg 09110613.jpg  

 

09110614.jpg 09110615.jpg

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(0)

2009.11.02

銀座にニューオープンした「シェ・トモ」で

大好きなフレンチレストラン、以前にもご紹介したことのある白金の「シェ・トモ」が、銀座に新しい店をオープンしました。


 

09110101.jpg

 

銀座1丁目の新ポーラ銀座ビルの11-12階。プランタン銀座からも近いところ。

 

09110102.jpg

 

銀座に進出すると、料金設定が上がるかまたは料理の量が控えめになるか、といった店が多い中、料金は、ランチコース2890円、ディナーコース5780円と、今まで展開していたリーゾナブル価格をキープ。オーナーシェフの市川知志さんの心意気が感じられます。


09110103.jpg

 

11階は気軽にワインを楽しめるカウンターが中心。12階は落ち着いたダイニング・スペースです。おしゃれでかつ バランスのいいカラトリーは、イタリアブランドのサンボネでした。
 

ハウス・シャンパーニュには、アヤラを採用。

いきいきとした味わいの中にも、アーモンドのような香りのニュアンスが広がり、最初にいただく、豚のリエット(昔から大好物!)や定番の「ウニの貴婦人風」との相性もなかなか。バゲットは、プランタン銀座内に店舗があるビゴさんのを使っているそうです。

 

09110104.jpg 09110105.jpg

 

今回の料理で一番感動したのは、森のキノコ三昧、セップ茸、ジロール茸、ムースロン茸、トランペット茸などの寄せ造り。

肉厚な歯ごたえ、フルーツのような香り、まろやかな味わい。これ、キノコの旬のうちにもう一度食べたいなあ。


09110106.jpg

 

お得意の野菜30種類の盛り合わせ。


09110107.jpg 

 

ワインは、特別に、カリフォルニアで買って来たものを持ち込ませていただきました。

2000アロウホ カベルネ・ソーヴィニヨン(アイズル・ヴィンヤード)


09110108.jpg 09110109.jpg 

 

 

 

 

 

久しぶりに飲みました!

力強い色調でしっかりしたタンニンを感じますが、口に広がる味わいは、とってもエレガント。

ソムリエの大芦一人さんも一言クールに、「美味しいですね」。

 

ワイナリーは、ナパの最北部、温泉地としても有名なカリストーガ地区にあります。
醸造施設は木造でとてもシンプル。

 

 

091101111.jpg 091101112.jpg

 

 

9月に訪問したときは、ちょうどブドウの収穫期。

ヒスパニックのブドウ摘みが、陽気に歌いながら一粒一粒手摘みしていました。

 

  091101113.jpg 091101114.jpg

 

 

オーナーは、1990年からバート&ダフネ・アロウホ夫妻。2000年から、ミシェル・ロランがコンサルタントとして参加し、自然界のリズムでブドウを育てるビオデナミを実践しているので、1990年代と2000年代のリリースで、比べてみるのも面白そうです。

 

次のメニューは、ムラサキイモのポタージュ。お芋のスイートパワーが広がります。
 

09110110.jpg
メインのお肉のプレート。いつもながらおいしい!

 

09110112.jpg

 

 

チーズもしっかりいただきます。

 


09110113.jpg 09110114.jpg 

 

 

それに合わせて、ボルドーのメドックとソーテルヌを勧められました。

 

09110115.jpg 09110116.jpg

 

 

私は、左のメドックを選びましたが・・・

1996 シャトー・ラ・ゴルス

 

メドックのクリュ・ブルジョワですね。

シャトー・マルゴーやレオヴィル・ラスカーズなども手がけるエリック・ボワスノ氏が醸造コンサルタントを務めているそうです。

オーク樽18か月熟成で、結構樽の香りがしました。青カビチーズやウォッシュタイプの、おいしさが倍増です。

 

さて、デザートは、素材をテーブルまで見せに来てくれます。

 

09110117.jpg 09110118.jpg

 

 

グレープフルーツやパイナップル、それに旬のフルーツがあるときにはその味を生かして作られる、市川シェフのオリジナリティ全開の「大地の恵デザート」なんですよ。果物を焼いたり焦がしたり、ジェリーやソルベとの組み合わせが楽しいのです。

ハーブティーは、ペパーミントとジャーマンカモミール、ベルベーヌをブレンド。 

ごちそうさまでした!

この記事のURL | Trackback(0) | Comment(0)

女性取締役 永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美(プランタン銀座 取締役) Y新聞で新聞記者を20数年。2005年より現職。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。食に関する資格もいくつか。東京・下町のカルチャーセンターでワイン講座を開講。