2010年2月アーカイブ

2010.02.18

爽やかなギリシャワイン

3月、大学時代の恩師のアレンジで、ギリシャ旅行を予定しているので、その予習にと思い、六本木のギリシャ料理店に出掛けました。


「スピローズ(Spyro's)」というお店です。

 

10021801.jpgオーナーはギリシャ人と日本人のハーフだそうで、かなりのイケメンらしいのですが、伺った日はお会いできず、残念。


 

さて、紀元前5000年ごろ、オリエントで始まったワイン造りの起源をたどると、その後、紀元前2000年ごろにギリシャに伝えられたといわれています。
クレタ島には、紀元前16世紀のミノア文明期に使用された最古の足踏み破砕機が残っていると聞きます。

 

そうそう、ギリシャ神話に登場するディオニソスは、芸術・歓喜、そしてワインの神様。その故郷を訪ねるのですから、とっても楽しみなんです。

 

ギリシャのワインですが、古代ローマの詩人いわく、「ギリシャのブドウ品種を数えるよりも海岸の砂粒を数えた方が容易である」そうで、地元の固有品種だけで300種類を超えるといわれます。

大まかな特徴をまとめると、白ワインはボディは軽く、爽やかな柑橘系の酸味が広がるタイプ、赤ワインは、やや甘さを感じるしっかりした味わい。食事とともにカジュアルに楽しむことが多いようです。

もちろん、若い作り手らによって試みられている「スーパーグリース」、つまり、国際品種のカベルネやメルロ、シャルドネとブレンドし、フレンチオークの小樽で熟成させたタイプが登場していることも覚えておきたいですね。

 


10021802.jpg今回お店でいただいたのは、白ワイン。

2007マラグージア(ドメーヌ・ゲロバシリウ)

 

生産地はエパノミ。古代から伝わるワイン品種マラグージア種を近代的設備を整えたワイナリーが再現した話題の1本だそう。
辛口、フレッシュな酸味が口の中いっぱいに広がり、料理を待ち構える胃を刺激するにはちょうどいい感じでした。

 

 

 

 

 いやいや、驚いたのは料理です。
ギリシャ料理といえば、ムサカとかオリーブとかしか思い浮かびませんでしたが、これがバラエティに富み、しかもとっても美味しい!んです。


 
前菜には、まず、ギリシャ風ピタパンとタラモサラタのディップ

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続いて、キプロス島産チーズ・ハルミの鉄板焼き(サガナキ)

 

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オリーブやトマト、フェタチーズの載ったギリシャサラダ

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タラのビール衣揚げには、マッシュポテトの入ったガーリックソースがアクセント。

豚肉のギリシャ風串焼き(スプラキ)

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そして、ユベチという、米粒パスタのビーフシチューは、やさしいおふくろの味。

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コーヒーをいただいて、


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デザートは、
おすすめのクルミのパイ包み(バクラバ)

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テーブルを囲んだ相方は、ギリシャ風ヨーグルトのドライフルーツ添え

 

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現地の味に挑戦するのが、心底楽しみになってきました。

旅のレポートも、ご期待くださいね。

 

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2010.02.15

恐るべし!神楽坂フレンチ

東京・神楽坂は、隠れ家的なフレンチレストランの名店があることで知られています。
仕事の帰り、久しぶりにのぞいてみることにしました。


いやいや、平日のランチタイム、午前11時半という早い時間帯に出掛けたにもかかわらず、人気店はすでに予約で満席のところも。ほとんどが女性客。マダムもいれば、若い女性グループもいます。

皆さん、情報を素早くキャッチして即行動していらっしゃるんですね。さすがです。

 


路地裏のフランス国旗にひかれ、運よく席を確保できたのが・・・

小さな階段をとんとんと上がったところに静かな空間が広がる「神楽坂ラ・トゥーエル」でした。

 

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こちらの成松真悟シェフは、ホテル・ニューオータニや葉山のラ・マーレ・ド・チャヤ、表参道・バンブーなどで経験を積まれた方。

 

グラスでいただいたシャンパーニュは、
NVモーリス・ヴェッセル ブルット・レゼルヴ グラン・クリュ

 

20021202.jpgシャンパーニュ地方ランス山地の南側斜面に平均樹齢35年の古木の畑を所有している小規模生産者。ピノノワール80%、シャルドネ20%。

果実味豊かなピノの味わいが印象的。とってもクリーミーでボリューム感もあり、繊細かつエレガント。私のイメージする典型的な美味しいシャンパーニュです。

 

2800円のランチコースを選びました。

まずは、アミューズのツボミナとアナゴのフリット(衣にビールを入れてあるそうです)タプナードソース。シャンパーニュとよく合います。

 

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前菜は、
海の幸のソテーと鮮魚のマリネ・サラダ仕立て

 

20021204.JPGほんのり淡いピンク色が春の足音を感じさせるフランボワーズのビネグレットソースが甘酸っぱくて・・・。これも、ピノ中心のシャンパーニュと合いますね。


食卓を囲んだ相方は、比内地鶏と下仁田葱のオムニエールを浮かべた聖護院カブのポタージュ

 

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こちらも、春を感じさせる一品です。

 

お口直しのソルベは、こんなかわいらしい器で

 

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メインは、
和牛ソテーのストロガノフ仕立て

 

20021207.JPG五穀米のリゾットと冬野菜添え
サワークリームがきいて、やさしい味でした。

 

デザートは、
早春らしくイチゴを飾って

 

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相方は、パリ・ブレストです。

 

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それにしても、神楽坂のフレンチパワー、というか、神楽坂フレンチに鋭敏なる嗅覚をもって集う女性パワーは、恐るべし! 

 

今さらながらかもしれませんけれど、驚きの発見。 注目です!!

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2010.02.11

ブルゴーニュ、シャンパーニュの大物生産者がご来店!

今月の初め、ラック・コーポレーション恒例の「早春の試飲会2010年」が帝国ホテルで開催されました。


試飲会の前日、来日中のドメーヌ・フェヴレイ6代目当主のフランソワ・フェヴレイ氏、ドメーヌ・ルフレーヴの海外マーケティング担当のアントワンヌ・ルプティ氏、そして、シャンパン・メゾン「サロン」のディディエ・デュポン社長の3人が、プランタン銀座の売場を視察に来られました。
ブルゴーニュ、シャンパーニュの大物生産者です。


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フェヴレイ氏もデュポン社長も、かなりの日本通。

日本において昨今、日常の食卓の飲み物としてすっかりワインが定着してきた様子を観察しつつ、日本食の世界観(ひいては禅のこころ)とワインの繊細かつ複雑な味わいとの相性の良さを熱く語ってくださいました。

 


そうそう、今回のラックさんの試飲会では、目玉企画として有料(3000円)試飲コーナーというのがありまして、


1997サロン
2007バタール・モンラッシェ グラン・クリュ(ドメーヌ・ルフレーヴ)
2007シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ グラン・クリュ(ドメーヌ・フェヴレイ)

の3種類を試飲しました。


 

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1997年の「サロン」は、やはり柔らかで、優雅なドレスをまとった淑女の印象です。
2007年のブルゴーニュは造り手によってかなり評価に差があるようですけれど、このクラスになると、格が違うという感じ。ゆっくり時間をかけて飲めなかったことが悔やまれます。

 


私は個人的には、2007年のブルゴーニュの白は、酸味すっきりフレッシュ感があり、ミネラルもしっかりしていて、結構好みです。とくに、煮物でも揚げ物でも、ほぼオールラウンドに日本食と合うのではないかって思っております。
今回の試飲会でも、ムルソー・アン・ラ・バール(アントワンヌ・ジョバール)やピュリニー・モンラッシェ(シャトー・ド・ピュリニーモンラッシェ)など、気になるものもいくつか。あとは、お財布との相談になりますけれど。

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2010.02.04

リニューアルした新生「ラ・ボンバンス」で

10日間ほどのご無沙汰です。
お酒はいろいろいただいていたのですけれども、年末、突発的に左肩周辺に痛みが走りまして。

あらら、四十肩?五十肩? 十数年前に患ったムチウチ症の悪化? それとも・・と、整体やら整形外科の病院やらをいろいろ渡り歩いた結果、現在、電気鍼治療でようやく快方に向かっている次第です。

 


ブログを書き始めると、どうも根をつめてしまうので、しばらくお休みしようかなとも思ったのですが、美味しいニュースをぜひお伝えしたい衝動に駆られました!


1月半ばにリニューアルオープンした西麻布の「ラ・ボンバンス」のお料理です。


部下の送別会で予約をしたら、忍者部屋みたいに「ええっ! この壁の奥にこんな空間があるの!」といった驚きの個室に通されて、最初から参加者のテンションも上がりっぱなしでした。


1月最後の週末のメニューは、


新酒粕のスープ野菜の沢煮仕立て

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紅白胡麻豆腐 車エビ山葵醤油和え

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・豆(天豆でしょうか?)の塩茹で+カワハギ肝すし+紅白まゆ玉飾りtheピーナツ~墨(カラスミです!)+子持ち若布と生うに+牛ロースの焼きおにぎり+ケヅリブノドサ(逆から読んでください!)


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1月30日の茶碗蒸し

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ユリネが入ったふんわり茶碗蒸し。フカヒレ、フォアグラ、それに黒トリュフがいっぱいです。

 

寅福

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トラフグを無駄なく使ったさっぱりサラダです。

 

29料理 伏見唐辛子と新じゃがふぃー

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じゃがふぃーは、ジャガイモのコンフィだそうです(料理長の駄洒落はますます乗ってきた感じ!!)

切り干し大根と刻んだ奈良漬と一緒にお肉をいただくと、後味がさっぱり。

 

佐渡ヶ島のアンコウ鍋 

 

10013007.JPG下仁田ネギと白菜・春菊、それに嫉妬(やきもちと読みます!)入り。とってもあったまります。


旬野菜の一皿

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ギンナン、ニンジンなど「ウン」がつく野菜たち、メが出るクワイ、熊本の塩トマト、シントリ菜と干しえびのお浸し、わさび菜、そしてチヂミホウレンソウ。

 

福福福福福・・・・・・・・∞

 

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お待ちかねのフグの雑炊。無限大に続く「福」に、参加者それぞれがお願い事を託しました。

 

定番の白いコーヒーゼリーと黒ゴマいっぱいのソルベ

 

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さて、合わせたワインですが、


10013011.JPGNVル・レーヴ ブラン・ド・ブラン(ドメーヌ・カーネロス)
2006シャサーニュ・モンラッシェ レ・シャリエール (ドメーヌ・ルネ・ルカン=コラン)
2006マガーリ(ガヤ)
1999アロース・コルトン(ルモワスネ)

泡と赤2本を持ち込ませていただきました。

 

最初の泡は、「ル・レーヴ」=夢。シャンパーニュの名門テタンジェがカリフォルニアで造る限定発売のブラン・ド・ブランです。テタンジェ社長が若きころに抱いていた夢を実現させた一品で、今回の主賓の新たな旅立ちをお祝いして、選びました。ライチやパッションフルーツなど南国のフルーツの香りにトースト香が加わって、繊細かつエレガント。

白のシャサーニュは、岡元料理長からのプレゼント。小規模家族経営のドメーヌで、とっても丁寧に造られたきれいな白でした。

さて、主賓の「赤ワインが飲みたい!」とのリクエストにこたえ、旬の和食素材を邪魔しない2本をセレクト。
「マガーリ」は、イタリア語で、「そうだったらいいのに!」という願望を表す言葉。メルロ50%、カベルネソーヴィニヨン25%、カベルネフラン25%。酸はやわらかく、程よい渋みがあって、さすがバランス重視のガヤのワインでした。
飲み頃を迎えるまで巨大なカーブで寝かせてから出荷しているルモワスネ。適度な深みのあるピノが、和牛にもアンコウにも、ほんとよく合いました。


ちょっとセンチメンタル気分になる送別会ではあるけれど、夢と希望がいっぱいの旅立ちを皆でお祝いする楽しい会になりました。

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永峰好美のワインのある生活

<Profile> 永峰 好美(プランタン銀座 取締役) Y新聞で新聞記者を20数年。2005年より現職。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。食に関する資格もいくつか。東京・下町のカルチャーセンターでワイン講座を開講。